院長の整体新書 – 整体ブログ –

肩こり・首痛とデスクワークによる姿勢・ストレートネックの関係

  • 首痛

毎日、机に向かってお仕事をしている方は日常的に首にストレスを与えています。

また、通勤時のスマホなどによっても首へのストレスは多くなります。

今回は、そのような首に何かしらの自覚症状がある方々の、座り方・姿勢との関連についてです。

四十肩・五十肩についての記事はコチラを読み下さい。

四十肩・五十肩と肩こりの違いと治療について

このブログは大体2分位で読み終える事が出来ます。

座ってスマホを見ている悪い姿勢

肩こり・首痛になる悪い姿勢とは

レントゲンを撮った際に

ストレートネックのレントゲン画像

このように「ストレートネック」と言われたことがある方は、多くの場合に

座ってスマホを見ているストレートネックの姿勢

このような姿勢になっていることが多いと推測出来ます。

この画像ではイスに座っていますが、

・床に座ってあぐらをかいていたり

・床に座ってスマホを見ていたり

することでも起こります。

このような方の症状として考えられるのが

・肩こり

・首のこり

・肩甲骨の間の痛み

・腕のしびれや感覚の異常

になります。

座ってスマホを見ているストレートネックの姿勢

ストレートネックの首の模型

後方に突出しているこの付近には、「腕神経叢(わんしんけいそう)」と言って、首から腕にいく神経が出ている部分になります。

従って、首のこの状態が慢性化すると腕や指にしびれが出たり、痛みが出ることになります。

また、こういった方々の特徴として

「高い枕を好む」

傾向にあります。

うがいをしたり、上を見上げたりする動作や美容院でのシャンプー時やうがいの際に違和感や痛みが出得る為に辛さを感じたりします。

逆説的に言うと、ここまで述べたようなことが該当する方は、ストレートネックという「本来の首とは異なった状態」に移行していることが示唆されます。

但し、首の変形にはこれよりも更に悪化した状態が存在します。

座ってS字ネックになっている姿勢

S字ネックの首の模型

ストレートネックの姿勢から、

・目線を上げてモニターを見る

・姿勢を正そうと目線だけ上げる

と「S字ネック」のような状態になります。

このようになると

・頭痛  ※詳細→頭痛と整体・カイロプラクティック

・顎の不具合  ※詳細→顎関節について(口が開かない)

などの症状が追加されます。

この状態になると今まで使っていた「高い枕」が合わないように感じます。

肩こりの原因と姿勢

【肩こり】は、当然ながら肩の筋肉がこった状態です。

肩の筋肉がこるのは、【その部分の代謝が悪い為】です。

代謝が悪いのは、【血行が悪い】からです。

血行が悪いのは、【筋肉の状態が悪いから】です。

筋肉の状態が悪いのは、【その基礎にあたる骨組みが悪いから】です。

骨組みが悪いのは、【悪い姿勢を”長時間””長期間”とるから】です。

こんな感じで、首や肩の症状と姿勢は切っても切り離せない関係があります。

だから、肩こりにおいて姿勢は極めて重要です。

良い姿勢を保つには、体幹に代表されるようにそれを維持する為の筋肉ももちろん重要です。

ですが、いくら筋肉があってもデスクワークを何時間も行えば誰であっても姿勢は崩れます。

その時々で、姿勢が崩れている事にご自分で気が付けるか。

気が付いてそれを改められるか。

結局のところ、【姿勢に関しては】これがとても重要です。

その為には

・正しい姿勢と悪い姿勢の違いを理解する

・正しい姿勢をご自分の意思一つでとることができるような「背骨の柔軟性」

が必要になります。

認識の違いや、背骨の引っかかり・硬さによって結果として間違った姿勢をとることは前述の通り「ストレートネック→S字ネック」への悪化を助長したようなデメリットがあります。

首痛・肩こりのメカニズム

【正常】

首の骨は7つあり、横から見るとそれらがまとまって緩やかなカーブを呈しています。

正常な首の模型

←が前です。

本来の頸椎は、左側から見るとのど元の方に凸カーブをしています。

【第一段階 ストレートネック 】

デスクワークによって、頭が前方へ倒れることで頸椎の弯曲が崩れます。

下の画像では、反対の後ろ側の方の凸カーブになります。

ストレートネックの首の模型

それに対抗して首の靭帯が本来の頸椎の弯曲に戻そうとします。

しかし、それでも姿勢を改める事が出来なかったり、適切な施術を受けないと靭帯が弱ってしまいます。

靭帯の力で引き戻せなくなると背中からの筋肉を使って、頭を戻そうとします。

これが、肩こりです。

【第二段階 S字ネック】

それでもそれを無視すると、首と頭を繋ぐ筋肉を使い目線だけ戻そうとします。

こうなると、首の弯曲はS字状になります。

S字ネックの首の模型

この段階で、前述の通り頭痛(俗に言う肩こりから来る頭痛)、顎の不具合が出ます。

マッサージが”その場しのぎ”と言われる理由

まずご理解頂きたいのは、「どんな手法であっても、理解している方が施せば問題ない」という点です。

「マッサージが悪者にされてしまう一因は」、ここまで述べてきたようなことを踏まえずに「ただマッサージを施す」方が多いことが挙げられます。

当院では、マッサージを施すことはありませんがその理由はマッサージが云々ではなく効果を出すうえで当院にとってはマッサージは必要ないからです。

・マッサージ

・筋膜リリース

・カイロプラクティックによる矯正

・整体

・鍼灸

・トレーニング

など、どの手法であっても効果が出ないことはもちろん、逆効果になることもあります。

【状態に応じてどの部分に治療を施すか】

がどの手法においても重要になるからです。

・マッサージが気持ちいい

・矯正がバキバキ鳴って気持ちいい

・鍼灸の刺激が気持ちいい

・トレーニングで体を使うと気持ちいい

これは健康な方がリラックス目的で受けることには何ら問題はありません。

ただ、症状を改善したり状態を改善する際には、名称的には同じものを受けていても中身はほぼ別物だとご理解下さい。

従って、通院先を選択される場合にはこういった視点を持って選択して頂くことが重要だと考えます。

☆肩こりの改善方法についてはコチラの記事をご覧下さい。

肩こりのタイプと解決方法

首の異常が引き起こすであろう将来の問題

長期間による首の異常は首の変形を引き起こします。

首の変形が近隣の神経に支障を来たすと

・腕や指のしびれ(感覚神経の異常)

・力の入りにくさ(運動神経の異常)

に加えて

☆足の神経痛

☆腰の痛み

☆長時間の歩行や立位が困難(脊柱管狭窄症)

などが考えられます。

首と腰の関係の詳細は、ここでは割愛しますが、このように将来的に腰や足に症状が出るパターンは少なくありません。

当然ながら、早い段階で首の問題を改善することは後の腰や足の症状を防ぐことになります。

逆にいうと、既に腰痛や足の神経痛がある方でそれ以前に首や肩の症状や腕にシビレや力の入りにくさを自覚されていた方は、心苦しいですが【それだけ問題は深刻で改善までの道のりも困難】だと言えます。

肩こり・首痛をどのように改善していくのか

手による施術で【第一段階】の時点で首を正常に戻すようにするのが最も有効です。

首が第一段階へ移行してしまうのは「悪い姿勢をとるから」です。

従って、悪い姿勢をやめられる方はやめて下さい。

しかしながら、デスクワークの方の大半は、仕事によって悪い姿勢を強いられています。

仕事でやむを得ない場合には、施術を定期的に受けるなど何かで補う必要があると考えます。

矜持整骨院
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