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四十肩・五十肩と肩こりの違いと治療について

  • 四十肩・五十肩

 四十肩・五十肩は、名称だけで一括りに出来ない様々な病態があります。

病態が異なる為に、その後の治療も同じ【四十肩・五十肩】であっても異なるのが特徴です。

他人の四十肩・五十肩を参考にするのではなく、あなた自身の四十肩・五十肩に合った方法を模索して頂く参考になれたらと思います。

この記事は、約2分で読み終えることが出来ます。

四十肩・五十肩とは?

冒頭の通り、四十肩・五十肩の病態は1つではありません。

【四十肩・五十肩】と言われていても

・痛みの出る動作

・痛みの出る部分

・痛みの出方

・痛みの程度

・動かしにくさの程度

は同じではありません。

従って、四十肩・五十肩の定義が難しいのですが、一般的に言われることが多い四十肩・五十肩は以下の様な【二の腕にかけて痛みがでます】。

四十肩・五十肩で痛みが出る部分の図

上図に伴って、以下のような部分に出ることはありますが、下図だけに症状があるものを【四十肩・五十肩】とは考えていません。

下図のような部分の症状にお悩みの方は→肩こりのタイプと解決方法

従って、今回の記事では上図のような二の腕に痛みや症状がある方を【四十肩・五十肩】とさせて頂きますので予め、ご了承下さい。

四十肩・五十肩ではなく、肩こりで症状が出る部分の図

四十肩・五十肩を疑うべき症状

・二の腕が痛い(前述の通り、肩ではない)

・(腕は上がるけど)ある角度の時だけ痛い

・痛い側を下にして横になると痛みが増す

・手が”反対側と比べて”上がらない

・手が”反対側と比べて”背中に回らない

という症状です。

症状が違うということは、原因になっている部分が違うことを示唆しています。

当然ながら、原因の部分が異なると手を加える治療箇所も変わってきます。

つまり、あなたの肩が

・どの動きの際に痛みが出るのか

・どの動きの時には痛みが出ないのか

・どの動きは硬くなっているのか

・どの動きは問題ないのか

という情報が不可欠になります。

これらは全て、手によって行う検査で分かることですがご来院の時に伝える際には参考にして頂けたらと思います。

四十肩・五十肩は治るのか

病態が様々な為に、中には理論上は治らないものもあります。

例えば、年齢を重ねていくと自覚の有無を問わずに肩の内部のスジが摩耗して切れていることが多々あります。

切れたスジを繋げることは手術以外では不可能です。

従って、理論上は治りません。

しかしながら、そういった例であっても日常生活での症状が無くなることも珍しくはありません。

【症状が無くなることを治った】と定義するのであれば、ほぼ全ての四十肩・五十肩は治ります。

問題は、その期間です。

基本的に、肩は【改善において時間を要す部分】になります。

その理由と治療について以下に述べていきます。

四十肩・五十肩が改善までに時間を要す理由

【肩】の構造上の複雑さが、改善までに時間を要す理由になります。

逆に言うと、複雑が故に肩は様々な動きをすることが出来ます。

曲げ伸ばし(上げ下げ)だけでなく、捻ったりと多軸性の動きが可能なのが肩の特徴です。

多くの動きが可能ということは、何かしらの負荷が掛かっても負荷を逃がすこともできる訳ですが、それにも関わらずに肩が傷んでしまったということは【既に体の他の部分にも問題箇所が存在していること】が推測できます。

肩には

・肩甲上腕関節(肩甲骨と二の腕)

・肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨)

・胸鎖関節(胸骨と鎖骨)

・肩甲胸郭関節(肩甲骨とあばら骨)

の4つの関節を含めて一般的には【肩】と言っています。

一つ目の改善までに時間を要す理由は、検査すべき関節、治療を施す関節が単純に考えても4倍になる為に、肩の改善には時間を要すことが多くなります。

肩を構成する4つの関節の位置関係の図

二つ目は、靭帯や筋肉の関与が大きいということです。

つまり関節の問題を解消するだけではなく、靭帯や筋肉の状態を改善する必要があることが四十肩・五十肩の改善に時間を要す理由になります。

一例として、肩には以下のような【靭帯が形成する(靭帯と骨)関節みたいなもの】があります。(烏口肩峰アーチ)

鎖骨と肩甲骨と烏口肩峰靭帯によって形成される烏口肩峰アーチの図

この狭い部分に、筋肉(棘上筋)やその筋肉と前述のアーチ間の摩擦を防ぐ為に潤滑油が入っている袋(肩峰下滑液包)というものがあります。

筋肉を除いて、肩峰下滑液包と棘上筋をみた図

棘上筋と烏口下滑液包と烏口肩峰アーチの位置関係の図

例えば、この

・棘上筋

・烏口肩峰アーチ

・烏口下滑液包

の間で使いすぎや、使い方の異常によって炎症が起きたとします。

その回復過程において、この密接している3者間で癒着が起こってしまうことが多々あります。

こういった場合には、

・筋肉

・靭帯

の改善が必要になります。

単純構造の関節であれば、関節の位置関係を適合させることで付随している筋肉や靭帯の新陳代謝による再生は促されます。

肩の場合には前述の通り、構造が複雑である為に関節の位置関係を適合させても保持が困難な為に、しかるべき再生に時間を要します。

四十肩・五十肩の治療

ここまで述べてきたように

・関節

・靭帯

・筋肉

の状態が正常化するように促していくことが治療になります。

物理的な位置関係を正し、付随している靭帯や筋肉の新陳代謝を促します。

炎症が強い場合には、痛み止めなどの併用がやむを得ない場合もあります。

また、胸鎖関節と肩甲胸郭関節において体幹と連結している為に体幹の問題の改善は必要不可欠になります。

肩を構成している4つの関節の位置関係の図

・猫背

・ストレートネック

・反り腰

・側弯

などの姿勢の問題は、前述の関節の動きを物理的に妨げる為に四十肩・五十肩であってもなくても、肩の動きには好ましくありません。

※逆にいうと、不自然な動きを長年強いられた結果が四十肩・五十肩です。

四十肩・五十肩にならない為に

・猫背

・ストレートネック ※詳細はコチラ→肩こり・首痛とデスクワークによる姿勢・ストレートネックの関係

・反り腰

・側弯

・左右の肩の高さが違う

などの方は、何気なく肩を使っているつもりでも不自然な動きになっている可能性が高くなります。

不自然な動きが蓄積すると、前述のような部分に炎症を来たし痛みが生じることや、後に関節が固まってしまい自由に動かせなくなる可能性を示唆しています。

従って、四十肩・五十肩になる前に上記のような問題の改善をしておくことをお勧め致します。

 

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