院長の整体新書 – 整体ブログ –

肩こり

  • 整体

「状態も良いですし、痛みも無いようなので今日で終わりにしましょう」

この患者様は初回来院時の時点で腰痛を患ってから3カ月が経過していました。

今回で当院に通い出して5回目の方です。

比較的日が浅かったことと、当初に週二回しっかりとご通院頂いた為、この患者様の努力によるところが全てだと感じています。

これは謙遜から述べている訳ではありません。

何よりも私は、「治療で患者様が治る」とは考えていません。

それは、経験上「お帰りの際に治って?いても、日常生活での症状が変わらない方」にこれまで数多く遭遇してきたからです。

また、体の構造や働きを勉強すればするほどにその思いが確信へと変わってきた為です。

なかなか本来の意味がご理解頂けないかもしれませんが、一定年数の経験がある先生であれば恐らく誰もが感じていると思います。

今日では、私は「治療する → 患者様の体の働きが良くなる → 治る」 という風に考えております。

今回は、「通院しているのになかなか良くならない」「自分で色々と試しているのに良くならない」という場合についてです。

本当にそこの部分に手を加えるべきなのか??

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「痛みが出ている部分に原因があるとは限らない」

当院の方針もあるかもしれませんが経験上、私が接する機会が多い患者様はこれを感じていらっしゃる場合が少なくない様に思います。

なので今回はより具体的に言います。

痛みが出ている部分が必ずしも硬い訳ではない」のです。

「痛みが出ている部分 → 硬い」という誤った認識を持っている方は決して少なくありません。

更に、「硬い部分を柔らかくする」方法は一般的に認知されています。

・マッサージ
・ストレッチ

専門知識が無い方でもこの二つはご存知かと思います。

しかし、現実的には痛みが出ている部分は「硬い」だけではなく「柔らか”過ぎる”」場合もあるのです。

柔らか過ぎる部分になぜ、痛みが出るのか??

「硬い」
「柔らかい」

と一言に言っても

「何が」硬いのか・・・
「何が」柔らかいのか・・・

によってその意味合いは大きく変わってきます。

関節が硬いのか、筋肉が硬いのか。

関節が柔らかいのか、筋肉が柔らかいのか。

関節が柔らかくても、筋肉が硬くて一般的には「体が硬い」と言われている人は結構います。

また、体操選手やダンスをされている方の様に筋肉は柔らかいのに特定の関節だけ硬い方も珍しくありません。

ちなみに、私が前項で述べた「柔らか過ぎる」とは、筋肉ではなく関節の事を指しています。

私達の関節を動かしているのは筋肉です。

学生時代の理科室にあったような骨格模型は、筋肉が無いので自分の力で動く事は出来ません。

しかし、私達が動かせば模型の指が曲がったり、膝が曲がったり伸びたり・・・と関節が動く事は出来ます。

また、今回の内容では触れませんが正しくは「骨格模型に仮に筋肉がついていても」模型は動きません。

なぜなら、骨格模型には「筋肉を動かす神経が無い」からです。

話は戻りますが、関節を動かすのは筋肉。

関節を補強するのは、靭帯や関節包という「筋肉とは別のもの」です。

また、それが背骨の関節になると椎間板も含まれます。

仮に靭帯や関節包、椎間板というものに異常があって、それが原因で関節が硬い場合。

「いくら筋肉をほぐしても、関節は柔らかくなりません。」

表面の筋肉がふにゃふにゃになっても、関節は硬いままなのです。

例を挙げてみましょう。

腰の関節が硬い場合。

体を前に倒したり、後ろに反ったりする際には腰と股関節が動きます。(厳密にはそれ以外もありますが、それ以外は今回は省略します)

腰の関節が硬いので、それらの動きの時には「腰の分も」必要以上に股関節が動く事で症状は出ません。

しかし、それが一か月、半年、一年・・・と続いていくと股関節の筋肉にはジワジワと疲労が蓄積してきます。

本来ならする必要のない仕事を「腰が働けないが為に」股関節は必要以上に強いられているからです。

この場合に、自覚症状は股関節を動かす筋肉に出る事が多くなります。

あなたの体に何かしらの症状があった場合には「柔らかすぎて痛みが出ているのかも」とご自分で手を加える前に一度立ち止まる必要があると考えます。

筋肉には○○が必要

体幹トレーニングに代表されるように筋肉には、「動かす」他に「支える」役割があります。

例えば、極端な例を言えば「筋肉がふにゃふにゃになったら」私達は座っている姿勢を維持することも、立っていることも出来ません。

坐っていることも立っていることも「重力に負けないで姿勢を維持すること自体が」筋肉を使っているのです。

筋肉には「張力」が必要なのです。

また、「神経からの命令に素早く反応する力」が必要なのです。

柔らか過ぎたら、筋肉は姿勢を維持出来ません。

実際に、人の手によって過度に柔かくされた筋肉は「筋力が弱くなります」。

また、張力が低下すると神経からの反応も鈍くなります。

「柔らかければ良い」という誤った認識は時に改善において大きな問題になっていると考えます。

例えば、背中が丸くなっている高齢者の方が、毎日マッサージ機に座ってマッサージを受けていたらどうなると思いますか??

背中を起こす筋肉は背中にあります。

それが柔らかくなったら・・・

筋力が落ちてしまったら・・・

マッサージ機による刺激で、その最中と数分間は自覚症状からは解放されます。

痛みを自覚するのは神経が脊髄を介して「痛みを」脳に伝えるからです。

神経は「伝えるもの」によっていくつかの神経に分かれています。

その内の「痛みを伝える神経」よりもマッサージ機による「押された揉まれた感じを伝える神経」の方が、脊髄に到達するスピードが早いのです。

脊髄には、「押された揉まれた感じを伝える神経」が先に入る為に「痛みを伝える神経」は脊髄に入れなくなります。

だから、その最中とその後数分間は「楽になる」のです。

柔らかくし過ぎてしまうとどうなるのか

体を起こす、背筋が緩むために「姿勢を起こした状態」を維持できなくなります。

結果、背中は丸くなっていく一方です。

更に、背中が丸くなれば、胸郭というあばら骨も下に下がります。

すると大きく息を吸う事は困難になり、呼吸は浅くなります。

呼吸が浅くなれば酸素不足になり神経が過敏になります。

神経が過敏になると「僅かな刺激」「僅かな動き」でも「痛く」感じます。

これは「その部分が悪くなっている」のではなくて「それを伝える神経が悪くなっている」事を意味します。

つまり、「悪循環」なのです。

どうすれば、良くなるの?

まず、筋肉が正しく働けるような体を手に入れること。

その為には、筋肉の下にある骨の配列(関節)が正しくなくてはいけません。

また、神経が正しく働ける様に背骨に問題があれば背骨を正さなくてはいけません。

それがクリアできた方は、筋肉が正しく働ける様に時間的猶予を与える必要があります。

しかし前述の様に人為的に「過度に」筋肉が柔らかくなっている場合には、猶予を与えても無駄な場合もあります。

その場合には、それ相応の処置を施します。

それがクリア出来たら、「安静にしない」ことです。

筋肉を動かした時に働く神経は、マッサージを受けた際の押されたり揉んだりされた感じを伝える神経よりもスピードが早い為により一層、痛みを感じにくくさせる効果がありま
す。

また、筋肉を動かすことで多くの酸素を体内に取り込むことが出来ます。

筋肉を動かす事で循環を促すこともできます。

血液が酸素を体の隅々まで運んでくれれば体の組織は、常にフレッシュな状態でいる事ができます。

当然、悪い部分が回復する可能性が高いのですから自覚症状もなくなりやすくなります。

また、「あなたにとってどの程度が安静にしない」なのか?はそれぞれ違うという事にも注意が必要です。

具体的には、「通勤」「家事」だけで運動量として十分な方もいれば全く不足している場合もあります。

方法が間違っているのか?

そもそも絶対量が不足しているのか?

この判断は、自覚症状の改善に直結するだけに客観的な視点をもって専門家が判断する事が非常に重要だと考えます。

そして、くれぐれも「ご自分が今、どの段階なのか?」をしっかりと把握される事もお勧めします。

改善を台無しにする大きな要因が「焦り」です。

前の段階が「クリア出来ていない」のに「意図的に体を動かしても」新たな痛みを引き起こすだけです。

風邪や切り傷が自然と治るように、「痛みをはじめとする症状は本来、自然に退くもの」です。

「良くならない」原因には「柔らかくし過ぎ」な場合もあるんだということを覚えておいて頂けたら嬉しく思います。

ぜひ、あなたはもちろんですが、ご家族やご友人でお困りの方がいましたら参考にして頂けたら嬉しく思います。

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