院長の整体新書 – 整体ブログ –

寝違えの正しい対処法とその後、寝具・枕との関係

  • 肩こり

✅首の痛みで目が覚め、そこから痛みが続いている。

✅目が覚めたら首が動かない。

✅寝違えの症状が数日間続いている。

✅腕や指にしびれや痛み、肩甲骨の間に痛みがある。

大半の寝違えは、1~2日ほどで忘れてしまう事が多いでしょう。

その反面、上記に該当するようなレベルの寝違えも存在します。

今回は、【酷い寝違え】【寝違えと枕の関係】についてです。

この記事は、およそ2分くらいで読み終える事が出来ます。

患者様の首を触診している姿

寝違えたらどうするべきか

単刀直入に述べると【早めに受診して下さい】。

理由は、その寝違えは様子を見てもあまり変わりません。

真夜中だったりすぐに受診出来ない場合には、温めないで下さい。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

夜間・休日に痛みが出たら

酷い寝違えは治るのかどうか

結論から言うと、必ず治ります。

治るまでの期間に関しては、その状態によります。

当然のことながら、そこまで酷い寝違えになるということは無視出来ない首の問題が存在しています。

代表的なものが

・首のヘルニア

・首の骨の変形

という、首の構造的な問題です。

変形した首の骨とヘルニアを起こした椎間板の図

ストレートネック・スマホネックなどはこういった異常の原因や既にその異常が存在していることを示唆している状態です。

寝違えの症状はもちろん、そういった寝違えの引き金になっているであろう状態に手を加えていくことが必要になります。

あなたがその状態になっているのかどうかは、レントゲン検査で判断することが出来ます。

詳しくは、以下の記事をお読み下さい。

整形外科とカイロプラクティック

寝違えは筋肉の問題?

寝違えの大半は、筋肉の問題です。

今回私が意図しているような寝違えの場合には当てはまりませんが、一般的な寝違えの多くは筋肉によるものです。

なので、問題の筋肉をほぐしたり・ストレッチしたりすれば動かなかった首は動くようになり、症状は快方へと向かうでしょう。

しかしながら、【なぜ、ただ寝ていただけなのに寝違えが起こったのか】という視点がないと場当たり的な治療・施術になってしまい、せっかくの体を正すチャンスを逃すことになります。

もちろん、原因が存在しない寝違えも存在します。

もしくは、冷えなどやむを得ない場合も存在します。

とはいえ、その割合は決して多くありません。

大抵の場合には、【複数の原因が組み合わさって、水がグラスから溢れるように一線を越えてしまったことからなります】。

その要因の一つに、

・冷え

・寝具の問題

・疲れ

・ストレス

・首の変形・ズレ

などが該当します。

冷えは、確かに大敵です。

ただし、真冬や冷房で冷えているにも関わらず寝違えない方の方が多いことを忘れてならないと考えます。

冷えても大丈夫な方と寝違えてしまう方の何が違うのか。

それを見つけて正していくことが仕事だと考えています。

また、現代社会においてストレスが無い方や疲れていない方はどの程度存在するでしょうか?

無いと言われたら無いし、あると言われたら誰しもがあると感じるのではないでしょうか。

それを減らす努力や、必要に応じた精神科などの治療は必要だと思います。

ただ、それを寝違いの原因にするのは怠慢だと私は考えています。

当院では、首の変形・ズレにフォーカスしてその部分の問題を減らすことで寝違えの痛み・動かしにくい状態はもちろん、予防的な観点からも施術していきます。

寝違えと寝具・枕の関係

「旅行先の枕が合わずに寝違えた。」

「枕を変えたら寝違えが減った。」

こういったお話を耳にすることは頻繁にあります。

逆に

「オーダーメイドの枕にしたけど、イマイチで・・・」

「どの枕を使っても、イマイチです・・・」

この様なお話も同等か仕事上、それ以上に耳にします。

【首に合うような寝具を探し求めるのか】

【寝具に合うような首の柔軟性を求めるのか】

によって、何がベストか?は変わってくると考えます。

一度お考え頂きたいのは、柔軟性があった幼少時や十代の頃から枕のせいで寝違えていましたか?ということです。

当院では、【寝具に合うような首の柔軟性】を得て頂くことを推奨しています。

寝ている時間よりも起きている時間の方が圧倒的に多い訳で、首の柔軟性を得ることは起きている時の状態をも改善することになります。

しかしながら、80代や90代の方であれば、【首に合った寝具を探すこと】はやむを得ないかもしれません。

なぜなら、首自体の改善が難しい場合もあるからです。

逆に、その年代に該当しない方は【寝具に合うような首の柔軟性を得る】ことは基本的に可能です。

当然ながら、オーダーメイドの枕が悪いとか、枕にこだわることが悪いとか、意味が無いと言っている訳ではありません。

その前に、すべきことがあるのではないでしょうか?というご提案だとご理解下さい。

寝違えの治療

寝違えによって、どの動きが制限されているのか?

その制限がどの筋肉、どの関節から起こっているのか?

どの部分を正せば、一番シンプルに早く良くなって頂けるのか?

を考慮して治療します。

①可動域検査

検査として首を左右に傾けた際の姿

②ナーボスコープ

体表温度計にて背骨両脇の温度差の左右差を比較している姿

③触診

患者様の首を触診している姿

④場合によってレントゲン画像

首の側面レントゲン画像とカイロプラクティックによるレントゲン分析後の画像

それらによって、首の異常を見つけていきます。

首自体に問題が存在している場合には、

・三次元でズレを取り除く場合

頸椎を座った状態で矯正しようとしている姿

・捻りをメインで取り除く場合

頸椎を仰向けで矯正しようとしている姿

・後方へのズレをメインで取り除く場合

頸椎をうつ伏せで矯正しようとしている姿

というように目的に応じて、首の状態を正していきます。

「首をバキバキするのは危険」

そのように謳っている方もいますが、それは当院の見解でも同様です。

意味も分からず見境えなく、バキバキすることを目的としたら危険だし、そもそもそれは施術でも治療でもないと考えます。

バキバキと鳴る音は目的ではなく、結果です。

鳴らすことを目的とするから危険なのであって、矯正の可否は先ほど同様の検査で判断すべきことです。

是非、意味と価値をご理解頂けた嬉しいです。

寝違えで腕にしびれや痛みがあったら

寝違えで、腕や指にしびれや痛みが出ている場合には、特に要注意です。

冒頭にお伝えしたように首のヘルニアや変形の可能性があります。

こういった際には、マッサージや一般的な整体はかえって危険です。

痛みの観点から余裕がある場合には、早めに首のレントゲン検査を行い当院またはカイロプラクティックを受診して下さい。

捻る動きが危険なので、ご自分でストレッチなどのエクササイズを行うことも避けた方が賢明です。

健康な際に効果のあるストレッチ・エクササイズ、治療方法ほど誤った部分や適していない状態の際に用いればリスクが高くなります。

くれぐれも酷い寝違え、尚且つ、腕や指にしびれ・痛みがある際にはご注意頂けたらと思います。

是非、寝違えでお悩みの方やご家族・ご友人でお困りの方がおりましたら参考にして頂けたら幸いです。

矜持整骨院
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