「捻ってはいけない腰に捻りを強いるから起こる」腰の片側だけが痛む「椎間関節性腰痛」について
私の専門である関節や筋肉・神経の症状の(体感的に)9割には明確な体の物理的な問題が存在します。静止画で分かる明瞭なものから、動作で診なくては分からないもの、それらと触診をミックスしてやっと分かるもの、体の構造や機能面の知識を駆使して絞り込むことで分かるもの、計画的な施術による消去法で初めて明確になるもの。
同じ「腰痛」でも、診る人の力量によってどこまで絞り込めるかは一概に言えません。曖昧に対するアクションは大抵、曖昧。曖昧なアクションだから当然結果も曖昧。この必然を良い方向に向ける為に私はプロとして日々、各患者様のお身体と戦っています。
椎間関節性腰痛は治るのか
椎間関節という関節に「過度な圧が掛かり、関節間がぶつかっている」ことが原因です。従って、その状態を変えれば治ることが大半です。
椎間関節性腰痛の原因
腰の椎間関節は「元々の構造上」僅かしか捻れない作りになっています。にも関わらず、必要以上の捻れを強いられているケースで痛くなります。その理由は、「本来、優先的に捻れなくてはいけない部分の捻れが阻害されているから」です。仕方なく捻れを強いられている腰を助ける為には、「捻れる動作をサボっている部分」を見つけ出し、正すことが施術、あなたがすべきことになります。
腰(腰椎)と背中(胸椎)の椎間関節の比較
↓腰の椎間関節(赤い骨と青い骨の境目)の構造から、捻ると赤と青が当たるので物理的に僅かしか捻れない。
↓胸椎の椎間関節(赤い骨と青い骨の境目)の構造から捻れやすい(捻れを妨げるものがない)。
腰を捻ることが好ましくないのは私の持論ではありません。体の構造的にそのようになっています。捻るだけでなく、そこに「反り」が強いられると尚更、赤と青の接触は強くなるであろうことも構造を見れば分かります。
椎間関節性腰痛の原因となる体の部分
体の構造上、「捻れる動作を担当している代表格は」骨盤(股関節)、胸椎、肩甲帯と呼ばれる肩甲骨・鎖骨・二の腕の連合体です。これらの中に原因が潜んでいることを多く経験します。
この中の何が「あなたオリジナルの原因なのか」を診るには冒頭に述べた力量が必要です。長所と短所は表裏一体なので「体を正せる」ということは「体を崩せる」ことと同じです。効果的なストレッチやエクササイズ、マッサージほどにメリットと同等のデメリットも本当はあります。でも、力量がなければ症状として現れるまで気が付く事が出来ません。方法論の前に原因特定の精度があなたの症状の今後を大きく左右することになる点をご理解頂ければとても嬉しく思います。
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