MRI・CTで異常がないのにも関わらず鎮痛剤に頼らざるを得ない「肩こりと関連する頭痛」について
☑頭痛薬が手放せない。
☑肩こりが酷くなると頭痛が起こる。
☑MRI・CTを撮っても脳に異常は無い。
「肩こり」は「腹痛」と同じで「症状名」であり原因は多岐に渡るので、「肩こりの改善が頭痛の改善」と直接的には実際はなりません。対症療法でも楽にはなりやすいのですが、その維持には体全体を包括的に診て正すことが必要です。
頭痛を簡単に考えないで
当院では、あなたの頭痛が命に関わるか否かを判断することが出来ません。(MRIやCTも無いし、そもそも医師ではないので診断資格が無ければ責任もとれない)当然、全ての異常が専門医の受診によって分かる訳でないのも事実なので補足的な脳の検査は当院でも行います。私の身内でも過信から鎮痛剤を常用し、本当は脳内の問題で麻痺を伴った人間がいます。当院が判断出来ないように、あなた自身も(医師でないならば)脳内か否かの違いが”普通は”分かる訳がありません。まずは、専門医で精密検査を受けて下さい。
頭痛の原因は3つ
①後頭下筋群の短縮・過度な伸長姿勢(顎が上がっている・引き過ぎ)
②首の左右への捻じれ
③三叉神経などの首よりも上の問題
原因として多い後頭下筋群は、後頭部⇆首を繋ぐ・結ぶ筋肉です。つまり、後頭部⇆首が近付いている(顎が上がっている)方は、この筋肉が縮んで固まることで血行不良に、逆に後頭部⇆首が離れている(顎を引き過ぎている)方は、この筋肉が伸び過ぎて血行不良が起こることで痛みに繋がっています。
首の捻じれは、「TVやモニターが正面にない」方が多く、左右を振り向くとその角度に左右差が生じているケースが多いです。これは、椎骨動脈という首の骨の中に存在している血管も捻じれている事を意味します。血管の内腔に左右差が生じた結果、左右差が顕著な片頭痛が起こります。
頭のてっぺん部分、こめかみ、目の付近は、”直接的には首が原因の頭痛ではありません”。そこは、三叉神経領域と言って、三叉神経が分布しているエリアであり、首の神経がそのエリアにはいっていません。「首のせいで顎に不具合が出て、その結果として三叉神経に・・・」のような仮説は成り立つし、実際に経験しますが、『首≠そのエリアの頭痛』とご理解下さい。
頭痛の原因となることが多い首は、なぜ悪くなるのか?
タワーマンションの最上階が傾いていた場合に、考えられるであろう原因と同様です。地盤に当たる足、低層階に該当する骨盤や腰、中層階に該当する背中、これらの傾きが存在すれば、当然最上階に当たる首も傾くでしょう。「首だけの問題」の場合には、これらの首以下が正常であることが大前提です。その問題部分を見つけて正すことが治療になります。
首だけが原因かどうかの見極めは?
ご自分で出来る方法としては、「生活の過ごし方で頭痛頻度や程度が変わるかどうか」です。例えば、「OFFの日には出にくい」「デスクワークが少ないと出にくい」という様に姿勢の変化によって頻度や程度が変わるようであれば首以下の問題である可能性も高いと思います。いずれにしても、『どこ起因の問題が、そ頭痛という形で表在化しているのか?』を見つけ出すことが鍵になります。
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