院長の整体新書 – 整体ブログ –

頭痛と整体・カイロプラクティック(Chiropractic)

  • 頭痛

☑︎低気圧が近付くと頭痛が出る。

☑︎MRIやCTで検査しても異常が無いけど頭痛で困っている。

☑︎頭痛薬に頼ることが多い。

今回は、このような頭痛についてです。

この記事は、約2分程で読み終えることが出来ます。

頭痛の原因

頭痛には様々な要因が考えられます。

1.くも膜下出血や脳腫瘍など命の危険に関わるもの
2.発熱による頭痛
3.50代以上の女性に多い頭の側面部分やてっぺん部分の拍動性(脈打つような)激痛の頭痛
4.片頭痛
5.緊張型頭痛
6.群発性頭痛
7.その他

一言に頭痛と言っても、ここに挙げたように様々な状態が考えられます。

多くの方の頭痛の内、命に関わるような頭痛が占める割合は決して多くありません。

でも、あなたの頭痛がそこに該当していないという保証はどこにもありません。

だから、まず初めMRIやMRI検査のような精密検査の受診をお勧めしています。

精密検査で異常が見当たらなければ、消去法で「筋肉」「首などの背骨」が原因の頭痛である可能性が高いです。

◎既に精密検査を終えている方 → 整体・カイロプラクティックへの受診を検討。

◎精密検査を受けていない方 → 頭痛外来や脳神経内科や脳神経外科への受診を検討。

という様に、あなたの状況に合わせてご検討下さい。

低気圧と頭痛悪化の関係

低気圧が近付くと、私達の体内にある血管の中の方が圧が高くなります。

外気圧<血圧

このようになると、血管から水分が滲み出ることになります。

つまり、血管の中から水分が減るので血圧が下がります。

①血圧低下と筋肉のこり

血圧が下がれば、筋肉などにいく血流は悪くなります。

血流が悪いと、筋肉を動かした際に生じる老廃物の排出能力が低下します。

つまり、老廃物が蓄積する為に「発痛物質」が発生します。

筋肉は痛みを引き起こしやすくなるし、硬くなります。

つまり、こりが増すことで頭痛を起こし得ます。

余談ですが、古傷が低気圧で痛むのも同様のメカニズムです。

②血圧低下と自律神経

血圧が下がると副交感神経が優位な状態になります。

つまり、倦怠感が出たり頭が重くなったりします。

低気圧でも頭痛が起こらない人との違い

前項で述べたような変化は、頭痛持ちの方に限りません。

つまり、血圧が下がっても副交感神経が優位になっても、頭痛が無い方は一切ないのです。

当然ながら、「その違いに対してアプローチしなければ」あなたの頭痛は何も変わらないことになります。

<違い>

①「普段の筋肉のこり度合い」

②「頭痛の認知・検知度合い」

元々こっている人が低気圧による変化でこりが増すと、頭痛が出やすくなります。

また、頭痛を認知・検知している大脳の部分で痛みを増幅してしまったり、脊髄で行われるハズの痛みを軽減する機能が働かないと頭痛が出やすくなります。

①「普段の筋肉のこり度合い」

→低気圧でこりが増す事を見越して日頃から減らしておく。

②「頭痛の認知・検知度合い」

→自律神経が乱れるような事柄を見直す。

→日常的に体を使う・動かすようにして、脊髄で痛みを軽減出来るようにしておく。

ことが現実的にすべきことになります。

☆「こりを減らしておく為」

☆「自律神経を整える為」

☆「脊髄で痛みを軽減できるようにしておく為」

この3点の為に、整体やカイロプラクティックで「具体的に何をするのか」という点について以下で述べていきます。

首と頭痛の関係

頭痛を引き起こしてしまう筋肉に「後頭下筋群」という筋肉の集まりがあります。

後頭下筋群の図

これらの筋肉は、後頭部から第二頸椎という首の上の方にあります。

この筋肉が硬くなると頭痛が出ます。

つまり、この筋肉をほぐせば頭痛が楽になったり無くなったりします。

簡単に言うとマッサージで大丈夫です。

とはいえ、この筋肉が「どのように硬くなっているのか??」

によって、同じマッサージを施しても効果は変わってきてしまいます。

顎を引いた時と上がっている時の首の状態を横から見た際の比較

 

上記図①は患者様の目線が上がっている、顎が上がっている方の場合です。

この場合、前述の後頭下筋群は縮んで硬くなっています。

この場合には、【ただ筋肉をほぐせば良いだけ】です。

②の図は、患者様の目線が下がっている、顎を引いている方の場合。

この場合には、後頭下筋群は伸びて硬くなっています。

この場合には、【ただほぐすだけでは、伸びている筋肉を更に伸ばしてしまい縮みにくい状態にしてしまう場合があります】。

つまり、一時的な血流の改善によって一時的に楽になっても結果的には当初の問題を大きくしているだけであり、より慢性的な経過を辿ることになってしまいます。

これらは、

外からの姿勢チェックや

患者様の姿勢を診ている

触診検査頸椎の触診検査をしている

レントゲン画像

頸椎のレントゲン画像の側面像などから判断することが出来ます。

“こっている部分を揉まない”理由とそのメリット・価値について

また、「なぜこの筋肉が硬くなってしまったのか??」という原因を正せば頭痛の頻度や程度は更に減る可能性が高くなります。

筋肉は、「動かない・動かせないと硬くなる性質があります」。

逆に、「動かせば、動かせていれば硬くなりにくい性質です」。

左右を向いた際の第一頸椎の動き方の図

下を向いた際の頸椎の動きの図 下を向いた際の第二頸椎の動きの図

このように左右を向いたり、下を向いたりすることが〈正しく出来ていれば〉後頭下筋群は動くので硬くなるにくくなります。

逆に、頭痛持ちの方は、こういった動きが一見出来ているようでも正しく出来ていないことを多く経験します。

これをイメージしやすく簡単に言うと「1番上の頸椎と2番目の頸椎がズレている状態」になります。

つまり、この部分を正すことで、正しい動きが出来るようになるために頭痛の頻度や程度が改善することになります。

首と背骨、手足との関係

前項で述べたように首の上の部分を正せば良い訳ですが、その部分に手を加えれば良いかというと一概にそうとも言えません。

先程同様に「なぜ、首の上の部分がズレてしまったのか??」を考慮する必要があります。

その原因は、頭痛をお持ちの方によって様々です。

腰や腕、足のせいでなっている場合もあります。

それを見つけ出せるかどうか。

そして、それを正すことが出来かどうか。

頭痛が無い、いわば当たり前な生活をご提供できるがどうかはこういった部分にかかってきます。

頭痛と肩こりの関係

「肩こり・頭痛・女性」は、多くの頭痛持ちの方に当てはまる条件です。

因みに、「顎関節症」を伴っている方も多いです。

顎関節について(口が開かない)

肩こりの理由も

1,姿勢による物理的な問題

2,神経による機能的な問題

3,心理的な問題

があります。

1は、姿勢を正すような施術によってその場でフニャフニャな状態になって頂くことが出来ます。

2は、硬くなっている筋肉に命令を出している神経を考慮して施術を行なうことによって同じく軟らかい状態を感じていただけます。

3は、1や2によって既にフニャフニャなのにも関わらず、「状態が変わっているのに自覚症状が変わらない場合」です。

3に関しては、運動やストレス発散など少し視点を変えて頂く必要があると考えます。

1や2に関しては、背骨のズレを正すことで対応可能なので、肩こりも頭痛も大きく施す内容が変わる訳ではありません。

つまり、肩こりも頭痛もほぼ同じ理由から起こっているため、非常に関係性が強い症状になります。

頭痛と整体

冒頭で述べたように、頭痛は整体で改善しやすい症状です。

ただし、施す内容によっては頭痛の頻度や程度の改善度合いが異なります。

また、中には原因が複雑になっており一筋縄でいかない頭痛も全体的な割合からみたら少数ですが経験します。

そういった場合にも、治療後の変化や患者様からのフィードバックによって毎回の治療内容を評価しそれを踏まえて再度治療して…というサイクルで行っていけば答えが見つかるのは時間の問題になります。

 

※当院の場合には少なくとも前日までにご予約を頂けると前日までに前回の治療内容を踏まえて今回は何をしよう…という様に考える時間がある為に計画性をもって治療できるので当然ながら効果が出る可能性は高くなります。

 

治療側と患者様の足並みを揃え、共通認識を持って取り組むことでより良い結果が望めると考えます。

具体的には、

治療側は「筋肉をほぐして縮めたいと思って施術している」

けど、

患者様はただ、ほぐせば良いという認識で自分でエクササイズをしたり、器具などで「ほぐして伸ばしてしまっている」

と、お互いに

【頭痛を良くするために筋肉をほぐしたいという目的が一致していても】

一生効果は出ません。

通院頻度よりもセルフケアの頻度が多ければ、頭痛の程度や頻度は減るどころか通院しているのにも関わらず、悪化していくことも容易に想像できます。

当院ではもちろん、このことを踏まえてご説明しますが、現在他院にご通院中にも関わらず思ったような効果が体感出来ていない方の参考になればと思います。

是非、頭痛でお困りの方や身近に頭痛でお困りの方がいましたら今回の内容をお伝え頂けたら嬉しく思います。

 

矜持整骨院
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