院長の整体新書 – 整体ブログ –

産前・産後の骨盤矯正と逆子(Webster Technique)について

  • 産前・産後・生理痛・生理不順

産道との関係から骨盤のコンディションは妊娠中の方やこれから妊娠される可能性がある方、逆子の場合(Webster Technique)に非常に重要です。当院は、ウェブスターテクニック(Webster Technique)という方法を用いて逆子に対してもアプローチすることが出来ます。

妊娠前の骨盤矯正

骨盤の位置がズレると、骨盤の中に存在する臓器の位置関係もズレることを意味します。また、骨盤から出ている神経は骨盤内に存在する臓器の働きを調節しています。骨盤を正すことは、子宮や卵巣の位置を整え、子宮・卵巣の働きを整える、正常化することに繋がります。不妊や流産など、婦人科での治療を受けても結果に結びつかない場合には、骨盤を正常化することが有効な場合があります。

◎骨盤と子宮・卵巣の位置関係

骨盤と子宮、骨盤と卵巣の位置関係の図

◎骨盤と子宮を結ぶ靭帯や筋肉

子宮を骨盤に固定している靭帯の図

骨盤矯正には種類があって、効果も違う

・骨盤を一塊にして、腰と骨盤の間を正すのか。

・骨盤を3つの骨に分けて、その3者間で正すのか。

骨盤矯正には、この2つに大別できます。当然、どちらのケースもあるので両方出来る骨盤矯正の方が結果に繋がることになります。見分け方としては「セルフエクササイズで出来るのは前者」「人の力を借りないと出来ないのが後者」です。下図右側がセルフで正せる骨盤矯正で目的としている部分、左側が人の力を借りないと戻せない骨盤矯正で目的となる部分です。

体の後面から見た、仙腸関節と腰仙関節の図

産前・妊娠中の骨盤矯正

この時期に骨盤矯正を受けるメリットは、分娩時間の短縮と腰痛などの症状に効果があるからです。お産の際にはリラキシンというホルモンの働きによって、骨盤を構成する3つの骨同士の関節、「仙腸関節」「恥骨結合」が緩むことで動きが増し、産道が広がることになります。その際にリラキシンが働きやすいように骨盤のコンディションを整えておくことが重要だと考えています。

産前・妊娠中の骨盤矯正の方法

当然ながら、この時期はお腹の中の赤ちゃんを守る方法で行うことが大前提です。力任せの矯正やバキバキ音でしか効果判定が出来ない荒っぽい矯正は論外だと考えています。当院では以下のような方法で繊細な矯正を行います。

・横向き

患者様が横向きに寝て骨盤矯正を受けている図

患者様が横向きに寝て骨盤矯正を受けている図

・腹部を圧迫しないように考慮してうつ伏せ

妊婦など腹部を圧迫しない状態でうつ伏せで治療が受けられるベッドの図

逆子(WebsterTechnique)矯正について

逆子を基に戻す為のエクササイズや鍼灸治療などが一般的かと思いますが、カイロプラクティックにも逆子に対するテクニックが存在します。骨盤と子宮のコンディションを整え、胎児自らが本来の向きに戻れるような手助けを行います。つまり、「Webster Technique」は非常にソフトな方法で安全性の高いものです。36週前後まで改善する可能性があるので、自然に戻りやすいと言われている31週までに逆子が戻らなかった方もチャレンジする価値はあるかと考えます。但し、【胎児自身が頭位に戻れるような手助けを行うため】子宮内のスペースが十分に確保されていないと行うことが出来ません。

・双子以上の場合

・へその緒が巻き付いている場合

・羊水が少ない場合

などの場合には、残念ながら当テクニックは使えません。

また、効果面において他の部分の治療との併用が出来ないことを予め、ご了承下さい。尚、当院では2014年に、米国カイロプラクティックドクターによる当テクニックのセミナーを二日間受講しています。

※ウェブスターテクニック(Webster Technique)に関しては、逆子に特化したテクニック(いわば対症療法)の為に逆子が戻らなければ受けた意味が無いと私は考えます。従って、出産時までに戻らなかった場合には頂いたお代は全て返金致します。

産後の骨盤矯正(恥骨の痛み)

目的は、お産時に開いた産道が本来の状態に戻らなかった場合を考慮して行います。カイロプラクティックも通常分娩の翌週から受けて頂くことが可能です。(出血があったりしても問題ありません)特に産後1か月以内が前述のリラキシンの働きによって関節が緩んでいることから最良のタイミングと言われおり、関節を正すにはお勧めです。尚、「緩んでいる時期なので」力任せの矯正はリスクしかありません。矯正後は骨盤バンドを付けて安定させてあげることが大切なので必ず骨盤バンドをお持ち下さい。

矜持整骨院
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