神経・ホルモンとカイロプラクティックの関係性について
体の働きを調節したり、脳と各器官の情報のやりとりをするのが「神経」と「ホルモン」です。
神経は電気信号として伝わりますが、ホルモンは血液を介して伝わるものです。
当院がご提供している源流に沿ったカイロプラクティックの基本概念は「自然治癒力を最大化すること」です。
東洋医学もほぼ同様、西洋医学は問題・異常を投薬や手術で半強制的に変えるという考えです。
私はこの仕事を生業としていますが、正直どの分野も一長一短だと考えています。
何を隠そう私も薬は飲むし、将来的には手術に頼る可能性もあるでしょう。
私はカイロプラクティックの普及や自分の手法の普及、生活を維持する為にこの仕事を志したりしているのではありません。
(それらは独立しなくても出来るので)
自分が患者として感じた際の不満を自分の手で晴らしたくてこの仕事をしているので、この記事の内容もそのような視点でお読み頂けたら嬉しく思います。
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神経痛・しびれについて
まず、正坐を1時間続けた際のことを思い返してみて下さい。
足が痛くなり、足が痺れて、足の感覚が鈍くなります。
これは正坐によって神経が圧迫されたから生じる現象です。
足を崩しても、直後は立ちあがることや歩くことはままならないでしょう。
これは、圧迫によって神経の電気信号が伝わらないからです。
つまり、神経は圧迫によって異常を来たすことが分かります。
従って、この「圧迫している要因」を取り除くことが治療になります。
神経を圧迫しえるもの
・脳脊髄液
・筋肉
・腫瘍
が代表的なものです。
「変形していることで骨が神経に触れてしまっているから神経痛が出ています」
このような説明を受けている方は多くいます。
でも実際には骨が直接当たっているよりも「変形が脳脊髄液という液体を介して神経を圧迫している」ことになります。
変形した骨自体が当たっているならば手術でそこを削る以外に方法はありません。
でも、変形した骨が”脳脊髄液を介して”圧迫しているので、脳脊髄液が存在している「空間の内圧」を変えることで改善する余地があります。
だから、「変形していても症状改善の可能性がある」のです。
稀に、当然ながら疑心暗鬼な初回の患者様から信じ難い目で見られることがありますが、通院して欲しいから言っている訳ではありません。
単純に可能性があるから言っています。
神経が圧迫されて起こり得ること
「神経痛」のように自覚症状として問題を起こすばかりではありません。
「本来伝わるべき情報が伝わらない」
「本来伝わるべき情報”量”が伝わらない」
具体的に言うと
「足を持ち上げているようで持ち上がっていなくて転倒した」
「自分では膝を屈めて荷物を持ち上げたつもりが、腰を屈めていたのでギックリ腰になった」
というようなことが起き得ます。
これらは「筋力不足」「加齢」で片付けられることが多い例です。
もちろん、そのようなケースもありますが該当しないケースもあります。
腫瘍は別として、そのようにならない為には常日頃から筋肉と背骨のコンディションをよくしておくことが望ましいと思います。
また、神経が長期間圧迫されていたものに関しては「変性」と言って「神経が元に戻らない状態」になっていることもあります。
このような場合には、今から圧迫を取り除いても回復・改善しないことになります。
神経の圧迫を探すには
◎レントゲン(これは私個人の腰です)
◎ナーブスコープ
◎触診
◎整形外科的検査
これらによって「総合的に判断」します。
多い例は、「レントゲン」「MRI」だけで判断されているケースです。
それは「一面」を見ているだけに過ぎません。
レントゲン・MRIで異常が写っても「症状がない方も多くいます」。
だから、総合的に判断する必要があるし、それぞれの検査が存在している訳です。
従って、過度に「楽観的になる」必要もなければ、「悲観的になる」必要もありません。
「レントゲンでは良くなかった」
「MRIでは良くなかった」
ただそれだけの話です。
今後がどうなるのかというのはまた別の話なので正しい認識をして下さい。
神経の圧迫を取り除くには
簡単に言うと「圧迫されている部分」によって手法は異なります。
また、圧迫しているものが何なのか。
当然、腫瘍や背骨の状態次第では手術が必要な場合もあるでしょう。
カイロプラクティックでは矯正(アジャストと言います)、西洋医学ではモビリゼーション、筋肉に対してはカイロプラクティックではグラストンテクニック、西洋医学では筋膜リリースという手法で対応します。
大事なのは、「各名称が治してくれるのでは無い」ということです。
どの方法が正しくて、他の方法が誤りではありません。
状態に適した方法を組み合わせられるか、尚且つその状態に適した技術レベルを提供してもらえるかです。
ホルモンについて
「男性ホルモンが多い」
「女性ホルモンが少ない」
のようにホルモンは「量」で語られることが多いと思います。
従って、ホルモンは「適量かどうか」が鍵になることがお分かり頂けるかと思います。
体には、ホルモンの適量を調節すべく3つの機能があります。
ホルモンの適量を決めるもの
①フィードバック
例えば、あなたが独り立ちして間もない部下や後輩に顧客への営業活動を指示、依頼したとします。
先方のご希望やご意向を部下や後輩が持ち帰ってきます。
それに応じて、あなたが然るべき指示を出す。
当然ながら、これがフィードバックです。
ホルモンはこの例えで言うと「部下」「後輩」です。
顧客が対象となる器官。
あなたがホルモンを分泌する器官です。
従って、ホルモンの量を決めるのはホルモンではありません。
上司であるあなたと顧客です。
言い換えると、ホルモンの量を変えるには「その大元の器官」と「その対象器官」を考慮する必要があります。
ホルモンの中には「甲状腺刺激ホルモン」という「甲状腺ホルモン」を出すためのホルモンもいくつか存在します。
但し、その際にも前述の例で言うと「部下や後輩を2人介した状態」に過ぎないので基本的な考えは同様です。
②生物リズム
代表的なものが女性の生理周期です。
また、夜中に成長ホルモンが出やすいというのも同様です。
体内時計によってある程度決まっています。
従って、体内時計が狂うような生活の場合には、これらも乱れることは簡単に想像できると思います。
③神経
神経の項目で述べた内容は「運動神経」「感覚神経」の話ですが、ここでは自律神経の話になります。
代表的なのが、ストレスによって女性の生理周期が乱れたりすることです。
自律神経とホルモンの関係性が深いことはこのことからもイメージ出来ると思います。
ホルモンと背骨
自律神経が背骨とも関係が深いという点も見逃せません。
交感神経は主に背中から、副交感神経は頭と骨盤から各器官に向けて神経を伸ばしています。
これは、多くの方がイメージしているよりも明確なものです。
例えば、「足裏のある部分がこっていると胃が疲れている」というような話。
これは、物理的な関係性がある訳ではありません。
人体解剖をしても足裏と胃が繋がっている訳ではないのです。
(良い悪いの話ではありません。)
でも、自律神経と背骨の位置関係はもっと明確なものです。
だから、ホルモンの問題の中には背骨絡みの問題が含まれていても何らおかしくはないのです。
当院では、ホルモンの問題をメインで患者様を診させて頂くことはありません。
理由は、私は医師でないからです。
でも、このような理由から考慮はしています。
腰痛が改善した。
しかも、なぜかホルモンの問題も改善している。
姿勢が良くなった。
遡れば同時期位からホルモンの数値が変わっている。
結果論だとしても、そういった付加価値があっても誰も損はしないと思うからです。
矜持整骨院の施術について
矜持整骨院が”矜持”を持っている点について(施術の方法と内容)
ここ数年、専門教育の中で1番初めに習うような初歩的な事を見直しています。
腰痛だから〇〇、肩こりだから××、というような検索すれば分かるようなことを提供していてプロと言えるのか自分に疑問を感じたからです。
答えの導き出し方、過程が分かれば応用をきかすことは簡単になる。
応用が効けば、もっと多くのものをご提供出来るのでは?という仮定からスタートして今に至ります。
長期間当院をご愛顧頂いている方はお分かりだと思いますが、提供内容(特にそれを決める為に行っている検査)は随時変わっていきます。
流行り廃りではなく、私の成長度合いによって今後も変わっていきますし洗練されてこないとオカシイと思っています。
治療家としての矜持を忘れることが無いよう留意しながら、進歩していきたいと思います。
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