院長の整体新書 – 整体ブログ –

足のズレが引き起こす足首の痛み

  • スポーツ障害

「特別、傷めた記憶が無いのになぜか痛い」

「ダンスやクラシックバレエの練習をすると、痛みを感じる」

「日常生活で歩くと腫れてしまう、痛みを感じる」

今回はこのような方向けの内容になります。

「足首をくじいた」「足首をひねった」このような場合には、足首の捻挫が疑われます。

捻挫が疑われる方はコチラの記事をご覧下さい。

https://kyouzi-seikotsuin.com/blog/ケガ/2560/

今回の記事は約2分で読むことが出来ます。

足首の関節は1つではない!?

足首を前側から見るとこのような感じになっています。(左足)
足首の前面からの図

同じく左足首を後ろから見るとこんな感じです。

足首の後面からの図

冒頭に述べたように「ひねったり」「くじいたり」していないのであれば「内部で何かが傷んでいる」可能性は低いと考えられます。

つまり、レントゲンや超音波エコーで検査しても炎症を示唆するような所見はあってもその原因を特定出来ないことの方が多くあります。

「傷んでいないのに痛い」

このような場合には「器質的な問題」ではなく「機能的な問題」である可能性が考えられます。

足首の機能的な問題とは

足首よりも末端(足の指の方)には、多くの骨があります。

骨と骨が隣接している部分を「関節」と言いますので、つまり多くの関節が存在しています。

人間の体に無意味なものは存在しないので、関節があるということはその必要があることを意味しています。

足部を上から見た図

足首はこのような関節と「連動して働くこと」で歩くこと、走ること、立っていることを可能にしています。

足首の機能的な問題とは「連動して働くことが出来ていない状態」を指します。

【ある関節は、動かない(硬い)】

【けど、ある関節は動き過ぎている(軟らか過ぎる)】

このような状態になっていると

【この動作の時には、この関節は動いてはいけないのに動いている】

【反対に、動かなくてはいけない関節が動いていない】

と、いうようにダンスやクラシックバレエのそれぞれの動きの際に、または日常生活における歩行などのそれぞれの場面で不具合が生じます。

足首の機能的な問題を解決するには

端的に述べると

①どのような場面で痛むのかをなるべく具体的に専門家に伝えること
②各関節がどのように連動していて、どのような場面でどうなるのが正常なのかを知っていて、それを正すことの出来る専門家に任せること

の二点です。

痛みが出る際の動きやポーズを専門家に直接見せることでも可能です。

日常生活で歩く際に痛みが出ているのであれば直接見ている前で歩くことでも良いですし、

・踵が地面に着いた時が痛い
・足裏を全部着いた時が痛い
・体重を全部載せると痛い
・指先に体重が乗ると痛い

などのように、より具体的であった方があなたの足首の痛みが改善する確率は高くなります。

これは批判的な内容に捕らえられてしまうこともあるのですが、現実的な話をすると

・足がこっているかいないか
・足首が硬いか硬くないか

という程度のことしか分からないのであれば、自己判断で手を加えるよりも任せた方が賢明だと考えます。

必要な場面、動きの際に硬くも軟らかくもなれる状態が理想的です。

足首の痛みの原因

前述の「機能的な問題」は正確には足首よりも上の問題でも起こります。

近い部分でいえば、すねや膝、股関節、骨盤などです。

もちろん、それよりも上の問題で足首の機能的な問題が生じる可能性があります。

そのような場合には、足首になにかを施す必要はありませんし、施してしまっては問題が複雑化することがあります。

「どの方法で痛みを解決するか」よりも「痛みを解決する為にどこに手を施すべきなのか」

が大切だということをご理解下さい。

足首の痛みを放置してしまうとどうなるのか?

足首が体の他の部分と連動し、それらの影響を受けているように足首も体の他の部分に影響を与えています。

足首は、膝の様に曲げたり伸ばしたりする機能の他に「回したり」「捻ったり」という機能もある自由度の高い関節です。

自由度の高い関節に問題が生じると膝のように自由度の低い関節は、力の逃げ場が失われることで不具合・痛みを引き起こしやすくなります。

今回の記事の本題からは逸れてしまいますが、膝に不具合や痛みがある方は足首付近を傷めた経験が無かったか、その治療を正しく受けたかどうかを振り返ってみることも膝の症状を解決していくヒントになる場合があります。

坐っていれば痛みを感じないことが多い足首の問題ではありますが、当然ながら年齢を重ねていった際に「痛みがなく歩けるか」「痛みがあって歩けないか」は大きな違いになってきます。

今回お伝えした「機能的な問題である不具合」は、何かが傷んでいる訳ではないので適切な治療によって改善できる可能性が極めて高くなります。

但し、改善可能な機能的な問題が後の「ケガ」「変形」の一因となり得ることは容易に想像できます。

是非、今回の記事が足首の痛みにお悩みの方にとって改善における何かのお役に立てたら非常に嬉しく思います。

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