院長の整体新書 – 整体ブログ –

ふくらはぎ・すねの張り感と重だるさについて

  • 手足

運動後やお出かけの後、もしくは日常的に、ふくらはぎやすねの張り感や重だるさを自覚された経験はありませんか??

これらは「単純な疲労」が原因な場合はもちろん、「姿勢」それに起因する「立ち方」が原因の場合もあります。

後者の場合には、「入浴」「血流改善目的のマッサージ」「着圧ソックス」は対症療法になります。

今回は、ふくらはぎやすねの張り感・重だるさと姿勢・立ち方の関係と脊柱管狭窄症や腰椎すべり症やヘルニアとの関係性を含めた記事になります。

足の張り感を感じる部分と姿勢・立ち方との関係

ふくらはぎに症状を感じている方は、足裏の前部分(つま先付近)荷重。

すねに症状を感じている方は、足裏の後ろ部分(踵付近)荷重。

である可能性が高いと言えます。

ご本人の自覚がどうかは別にして、立ち方をチェックするとこのようになっているケースが大半です。

因みに、これは特別な測定機器が無くても「立ち方を診れば」分かります。

また、ご自分の現状が分からなくても施術後との比較によって約95%の方が「理想・正しい荷重の掛かり方と比べて今までがどうだったのか」自覚出来ます。

足裏の前部分(つま先付近)荷重の場合には、横から見ると足首が鋭角傾向にあります。

足裏の後ろ部分(踵付近)荷重の場合には、足首が鈍角傾向に見てとれます。

鋭角傾向だとふくらはぎの筋肉が「理想の長さよりも」伸長されています。

鈍角傾向だとすねの筋肉が「理想の長さよりも」伸長されています。

すねとふくらはぎの筋肉の図

伸長された状態で力を入れる方が筋肉のダメージが大きくなる為に、「立ち方」の伴う「足首の角度」によって「症状の出る部分の違い」が生じます。

立ち方は意識・心掛けで変わるのか

ここで注意が必要なのが、「意識すれば解決するのか」という点です。

足裏の前部分(つま先付近)荷重だから踵に。

足裏の後ろ部分(踵付近)荷重だからつま先に。

間違いではないのですが、「本来は」意識しなくても前部分:後ろ部分=5:5の荷重比率になります。

つまり、「何かを補正するため」「どこかを代償するため」に5:5の荷重比率が乱れている訳です。

従って、「意識をする」には間違いではありませんが「意識すれば良い」という話ではありません。

「補正せざるを得ないのはなぜか」

「代償せざるを得ないのはなぜか」

これを見つけ、正すことが重要だと考えます。

坂道の上りで”ふくらはぎ”下りで”すね”が痛くなる理由

坂道の上りでは、足裏の前部分(つま先付近)荷重になります。

下りでは、足裏の後ろ部分(踵付近)荷重。

だから、それぞれ「ふくらはぎ」「すね」に症状が出るケースが多くなります。

よくあるのは、ランニングを始めた、新しいコースを走り始めた。

勾配が急な所を沢山歩いた際等にこのような訴えを伺うことを多く経験します。

下り坂の写真
上り坂の写真

私も食欲減退効果を狙って2020年5月1日から毎日5 kmを走っていますが、経験があります。

その一環で、上記の山道を走ったところ同様の症状を感じました。

勾配と路面状況から足の裏に力を入れる必要性があった為に、”ふくらはぎ””すね”と共に足裏にも症状がでました。

19か月間、私にとってのほぼ全力である1kmを4分20秒台ペースで走っていても、路面状況が違うだけで普段は皆無な症状はでます。

日頃の運動歴などのせいではなく、それぞれの筋肉に負担を掛ければ相応の反応が出ることがお分かりになると思います。

不慣れな動き、現状を超える負荷が掛かれば誰でも出ることであり、だから運動不足だとか、どこが悪いという話ではありません。

一時的な疲労感はどうやって対処すべきなのか

「入浴」「マッサージ」「着圧ソックス」「筋膜リリース」等、様々な方法があると思います。

冒頭に述べたようにあなたの状態によっては、どれを選択しても「対症療法」にもなり得ますし、(根本的な改善という観点からすると)正解にもなります。

その点を考慮して、「最もリスクが低い方法」である「入浴」を私だったら選択します。

体は、ボディスーツ状に筋膜という膜で全身が覆われています。

その膜は、体全体を包んでいることから「体の離れた部分にも影響を及ぼす」ことになります。

一般的に言われている筋膜リリースは、ポールや専用器具を用いた「手法」にフォーカスしたものです。

でも、手法はマッサージでも別に構いません。

なぜなら、何を用いても結局は皮膚とその下層の脂肪層を介してしか筋膜に到達出来ないからです。

大事なのには、「あなたの状態には”どこに筋膜リリースを施すのか”という判断」です。

理由は、前述の通り「体の離れた部分にも影響を及ぼすから」です。

「リリースやほぐす」のは、多くの方が思っている程、難しいことではないです。

※ほぐれたのかどうか、リリースできたのかどうかの触診が難しいので不慣れな方だとその繊細な判断が困難なだけです。

「体全体を考慮したうえでどこをほぐすのか」

「体全体を考慮したうえでどこをリリースするのか」

施す部分によっては根本治療にも対症療法にもなり得ることをご理解頂けたらと思います。

ヒールを履かれる方・ランニングのパフォーマンスアップを目指している方

お仕事などでヒールを履かれる方もいるでしょう。

例えば、体を変えて足裏の前側荷重を減らしても、靴の傾斜によって「前部分荷重になる」ことは避けられません。

症状のことを最優先にするならば「履かない選択肢があるのならば」それに越したことはないでしょう。

でも、そうでないならばそういったことを含めて、「何がベストなのか」をご判断されることをお勧めします。

前項で述べたように、一般的に言われている方法が誤りか正解かは、あなたの生活事情によっても変わります。

また、私のような理由でななくてスポーツのパフォーマンス向上を目的にランニングをしている方の場合にもご留意頂きたい点があります。

「体に負荷を掛けたくて意図的に坂道を走るなどの高負荷トレーニングの後」

筋肉に負荷を掛けたことによって疲労物質が体内には多くなります。

その際に、「何をするか??」はよくお考えになられた方が良いと思います。

その疲労物質を代謝して、体を正常化する「リカバリー力」を鍛えたいならば、マッサージや筋膜リリース等の「他力に頼る」ことは妨げになる可能性があります。

トレーニングの目的は何だったのか?

その効果を最大限に得るには、何をすべきで何をすべきでないのか?

それによって、どのケア方法も正解にも間違いにもなり得ます。

健康意欲の高い方やスポーツを介して体にご興味のある方ほど、自ら情報を取りに行く分だけ気が付いた時にはそういった点が抜けてしまっていることを時々経験します。

競技力を上げたいのか?

回復力・リカバリー力を上げたいのか?

新たな事を試したいのか?

目的が明確ならば、出た答えが一見ネガティブでも消去法が使えるので前進可能です。

不明確だとその評価が出来ないので、同じ地点での足踏み状態を続けてしまうケースがあります。

偉そうな物言いで恐縮ですが、人が肉体的にハイパフォーマンスを出せる期間は一生の内でそう長くないです。

「どうせ同じ時間と労力を割くならば相応の見返りがある方が良いと思うので」お伝えさせて頂きました。

筋肉や関節の症状は、物理的な負荷の一点集中が原因

「単なる疲労」であるならば、なぜ両足に症状が出ないのか??

「単なる疲労」であるならば、なぜ足全体に症状がでないのか??

「加齢が原因」ならば、なぜその部分だけ年齢相応に進行してしまったのか??

疲労や加齢で片付けてはいけない「別の要因の存在」を私は重視しています。

ただの滴でも長期間一点集中して滴り落ちていれば硬い石をも削ります。

90年位使う体においても同様ではないかと私は考えています。

だったら「一点集中しないように分散させてあげる」ことでそれを遅らせる、長持ちさせられるのではないかと考えて私は治療を組み立てています。

今回のふくらはぎやすねの張り感・重だるさは、姿勢や立ち方との関係性が深いことを経験します。

そしてその姿勢や立ち方こそが、「特定の部分に負荷の一点集中を引き起こしている現状」を表しています。

姿勢や立ち方が素晴らしい・理想形であることに異論はありません。

でも、それを半永久的に意識したり維持したりすることは容易ではありません。

なぜなら、私達は「それぞれに生活がある人間」だからです。

私達は物ではないし、机上の空論を語るのが私の仕事でもありません。

だからこそ、現実的な方法として私は「負担を分散するように」手を施しています。

この発信も私が提供出来るものと受診をご検討中の方との認識に相違があるとお互いにとって不利益だと思うので、現実的な方法として行っています。

立ち仕事やデスクワークでの足の重だるさ

浮腫を伴う、足の重だるさは「循環不良」が原因です。

心臓から見て下にある足には血液やリンパが貯留しやすくなります。

心臓から足に流れて来る過程は重力や心臓の拍動によって簡単。

逆に、足から心臓へは「急勾配の坂を登る」訳なので大変です。

そこで体には、「筋ポンプ」と言う機能があります。

血管やリンパ管は、筋肉の中を通っています。

筋肉を動かす、収縮させることで、「わさびやからしのチューブを指で押し出すように」筋肉が血管を圧迫して血液を心臓に向かって押し出ています。

だから、物理的に不可能な足から心臓へと血液を押し流すことが可能になります。

つまり、浮腫を解消するには「筋ポンプを働かせること」が大切です。

筋ポンプは筋肉の収縮で起こるので、筋肉を使う・動かすことで賄うことが出来ます。

因みに、静脈瘤は筋ポンプの不全によって起こります。

せっかく心臓へと押し流した血液が逆流しないように逆流防止装置である「静脈弁」が体には備わっています。

でも、長期間に渡って足の浮腫が続くとその逆流防止装置が壊れます。

壊れているので、逆流し放題になったことで静脈瘤が起こるというメカニズムです。

筋ポンプを働かせる、運動量を上げる。

好き嫌い、得意・不得意、精神論の話ではありません。

体の仕組みとしてそうなっています。

「筋ポンプ」を働かせることの重要さをご理解頂けたらと思います。

脊柱管狭窄症や腰椎すべり症、ヘルニアと足の症状との関係

脊柱管狭窄症や腰椎すべり症、ヘルニアがあれば、足の張り感や重だるさが起こる場合があります。

これらで起こる足の症状は全て、「腰などの背骨が原因」です。

腰や背骨にある神経や血管が幹だとすると足にある神経や血管は枝葉に該当します。

つまり、足に何かを施して解決する問題ではありません。

これらは、レントゲンやMRI検査によって診断がつきますが、注意が必要なのは、「レントゲンやMRIでの異常と実際の症状が合致しているのかどうか」です。

ある程度の年代になると、レントゲンやMRIで上記の病名特有の状態が写ることは珍しくありません。

症状があろうとなかろうと、異常が写るケースは全く珍しくないのです。

今回お伝えしている「姿勢」「立ち方」は、脊柱管狭窄症や腰椎すべり症、ヘルニアの結果・原因の両方が考えられます。

それを見極めて、「原因」であるならば正せば良い変化が期待できます。

結果であるならば、「それに惑わされないように原因を施術する」ことで変化が期待出来ます。

また、中には敢えて「結果」を正すことで「原因」を炙り出さざるを得ないケースもあるでしょう。

※難易度が上がってしまうからこそ、なるべく早期にご相談頂くことが理想になります。

レントゲンやMRIの結果は現状と今までの体の使い方を表しているので、認めざるを得ない現実です。

でも、だからといって今後の事が決まる訳ではないのが、骨や関節・筋肉の症状や神経痛の深い部分になります。

これらの病態や症状の悪化が起因で外出減少→体力低下→寝たきりへと進行するケースは多いです。

それも1つの人生なので、良し悪しについては評価する立場にありません。

何をやろうと極論、最後はそうなるかもしれないです。

でも、私が今の知識でその立場にあったら私はそれに抗います。

なぜなら、先がある程度読めているうえに抗うことが可能だからです。

例えば、毎日5キロ走っている私にとっては5キロは食欲が無くなる位に疲れるけど出来ます。

でも早歩きすらしたくなかった以前の私であれば無理だと思っていました。

抗うのが不可能だと言う人も沢山いるし、全体で見たらそちらの方が多数かもしれません。

でも、それはその人達にとっての事実であって私にとってはそうではないです。

私が凄いのではなく、癌や脳血管障害などと比べてそれ位に可能性のある分野だと知っているだけです。

大変だけど不可能ではないし、その大変さも前述した自分のペースで5キロを毎日走るかどうかレベルで100km走るとか日本一を目指すというレベルではないです。

もし、あなたが現状でそのような状況下にあり、私と同じようにお考えになるのであれば恐らく私はあなたのお役に立てる可能性が極めて高いと思います。

遠方でお会い出来ない方もご自分が信頼出来る専門家をお探し下さい。

以上、この記事をお読み頂いた方にとって何かお役に立てていたら私も嬉しく思います。

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