院長の整体新書 – 整体ブログ –

腰痛の原因・タイプ別にみる対処法

  • 腰痛

一言に腰痛と言っても、多くの状態、原因が考えられます。

腰痛に限った話ではありませんが、状態に応じてすべきことは変わってきます。

この記事は、およそ2分で読むことが出来ます。

腰を矯正している姿

腰痛の原因によるタイプ

・腰自体に原因がある場合

・腰以外に原因がある場合

大きく分けると、この2つに大別することができます。

腰自体に原因があるならば、当然ながら腰の問題を正す必要があります。

しかし、腰以外に原因が存在している場合には、腰を正す必要がありません。

むしろ、腰を正すことは【正常な腰の状態を変える】ことになる為に、新たな腰痛の原因ともなり得ます。

従って、ご自分の腰痛がどちらに該当するのか??

を、把握することが必要です。

腰痛のタイプの見分け方

☆ご自分で行う方法

一番、簡単なのは消去法です。

①立ったままの腰

②立ち膝の状態の腰

③座った状態の腰

というように姿勢を変えて、動かした際の腰の症状の変化を見てみるのも方法の一つです。

①足から腰まで全てが関与している。

②膝から下の関与を取り除く。

③股関節から下の関与を取り除く。

というように問題がどこで起こっているのか、を絞り込んでいく方法があります。

ご自分で行うには、これが一番簡単ではないでしょうか。

☆当院で行う方法

前述の方法の欠点は、首や背中など【腰から上が原因のものは分からない】という点です。

【どこを原因と見立てて、治療するか】

当然ながら、ここを見誤ると結果は出ません。

従って、当院では

①足の長さの比較

左右の足の長さを比べている姿

②触診座ったまま腰の触診をしている姿

③体表温度計背骨両脇の温度の左右差を測っている姿

④カイロプラクティックレントゲン分析(他院にて撮影)カイロプラクティックによる腰のレントゲン分析

⑤視診患者様の姿勢をチェックしている姿

これらの結果を総合的に判断して、原因の特定を行います。

腰痛の症状によるタイプ

腰が伸びない・反れない腰痛

運転やデスクワークで長く座っていて

立ち上がった時に「すぐに腰が伸びきらない」腰痛があります。

このパターンの多くは、腰を反らすことが苦手です。

この腰痛は、原因が「一回、何かをしたから」というものではありません。

僅かな負担が蓄積したことで

限界を超えてしまうと起こります。

そしてその「僅かな負担」の原因

となるのは「座り方」「座っている際の姿勢」です。

「楽な姿勢」でグダーッと座っている時間が長いと注意が必要です。

両手を前に出した状態でパソコンを、両手を前に出して運転を、

という方の場合は、上記の様な姿勢になる方がむしろ一般的です。

従って、クッションなどを用いて座り方を正しく維持する事は重要な腰痛予防になります。

また、「首の問題」が原因のこともあります。

腰を曲げられない・屈めない腰痛

ぎっくり腰 もこれに該当しますが詳しくはコチラの記事をお読み下さい。

股関節の問題からこの腰痛を引き起こしていることもあります。

座っていると痛い腰痛

椎間板が潰れている図

この図のような「悪い」椎間板は、座っていることで痛みを起こすことがあります。

大半が水分から成る椎間板には、立位よりも坐位の方が負担が掛かります。

従って、座っている際の腰痛は、椎間板の問題である「ヘルニア」などの際に起こります。

また、「反り腰」の問題による場合もあります。

腰痛のタイプで治療が違う

前述の通り、一言に腰痛と言っても各タイプによって治療法は異なります。

腰痛だから、腰を揉む。

腰痛だから、腰にシップを貼る。

腰痛だから、腹筋背筋を鍛える。

どれも、方法自体は間違いではないと考えます。

しかし、あなたの腰痛と合致していなくては何も意味を成しません。

【ご自分の腰痛の為には何をすべきなのか?】

これをご理解されることが非常に重要だと考えます。

病名から見る腰痛

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折、脊椎腫瘍・・・

レントゲンやMRI検査で明らかな腰痛は腰痛の全体的な割合から見ると極少数です。

その裏付けとして、レントゲンやMRIといった画像所見が診断の大きな割合を占める整形外科の先生方が発行されている腰痛の診断マニュアルでは約8割の腰痛が特定不能とも言われています。

『レントゲンに移らない腰痛=筋肉の問題』

と思われる事が多いのですが、そうとは限りません。

なぜなら、レントゲンやMRIなどでは

「構造的な問題」

しか発見する事は出来ないからです。

構造的な問題ではなく「機能的な問題」の腰痛は上記の検査では分かりません。

レントゲン・MRIは意味ないのか?

まず、あくまでもレントゲン検査やMRI検査は【検査の一つのツールに過ぎない】ということです。

これらの検査だけで、腰痛の全てがわかる訳では当然ないということを大前提にご理解下さい。

それを踏まえて言うと、腰痛におけるレントゲンやMRI検査の意味は大いにあります。

理由は、下記の2つです。

①構造的な問題を除外出来る。

②用い方によって、機能面での情報も得ることができる。

構造的な問題は機能的な問題よりも後が大変な場合が多くあります。

例えば、悪性腫瘍の腰への転移などはその最たる例でしょう。

確率的には決して多くはありませんが、人命に関わるという点から非常に重要だと考えます。

【用い方によっては機能面での情報もえることができます】

というのは、

・腰を曲げた状態のレントゲン写真。

・腰を反らせた状態のレントゲン写真。

稀に撮ってくださる、医療機関や先生がおりますがこれは

「どの部分が動いていて、どの部分の動きが乏しいのか」

などの機能面を把握するのに貴重な情報となります。

また、当院で提供しているカイロプラクティックの中のガンステッドテクニックでは、独自のレントゲン分析法が確立されています。

これは、より「機能面の異常」にフォーカスした方法の為に【病気を見つけること以外にもどの部分の働きが不十分なのか】を見つける助けとなります。

詳しくは、以下のリンク先の記事をお読み下さい。

整形外科とカイロプラクティック

腰痛の治療について

腰自体に問題が存在する場合のみ、腰に手を施していきます。

・横向き

患者様が横向きで腰の矯正を受けている姿

患者様が横向きで腰の矯正を受けている図

・うつ伏せ

患者様がうつ伏せで矯正を受けている姿

・妊婦さんなど、うつ伏せが困難な場合(お腹を圧迫しない方法でもできます)

妊婦の方はコチラの記事も参考になさって下さい。

産前・産後の骨盤矯正と逆子

腹部を圧迫せずにうつ伏せで矯正を受けられるべっド

当院では、お体の状態を正しい状態に変えることであなたご自身の体が症状を治してくれるように促すことを目的としています。

従って、一般的なルーティンによるマッサージや電気治療のように改善において特段必要が無いものに関しては行いません。

各筋肉の支点となるべき骨格、体中を網羅している神経の通り道である背骨の異常を正していきます。

筋肉と骨格は、分けて考えられるものではありません。

「筋肉の問題なのに骨格を正すのですか?」

「痛みがあるのは、骨ではなくて筋肉なのですが・・・」

こういった疑問をお持ちの方は少なくないと思います。

当院ではカイロプラクティックを主体で行いますが、

・カイロプラクティック

・整体

・鍼灸

・トレーニング

など、どの方法でもそれに長けた方であれば【どのような腰痛にも対応出来ます】(どの症状でも同様です)

前述しましたが【体は全て繋がっているので微調整や用い方を変える】ことで対応可能です。

是非、今回の記事があなたの腰痛の改善のお役に立てたら幸いです。

矜持整骨院
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