生理痛・生理不順・PMSと体や骨盤のゆがみ
カイロプラクティック・整体によって生理痛や生理不順、PMSが改善する場合があります。
また、生理周期と腰痛や生理痛と腰痛との関係が深いことも臨床上、多く経験します。
今回は、生理痛・生理不順、腰痛についてです。
コチラの記事も併せてお読み下さい→肌のトラブルとカイロプラクティックの関係
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生理痛・生理不順はなぜ起こる
腰痛や首の痛み、肩こりなどの治療過程で生理痛が楽になったり、生理不順が減ってきたりすることは珍しいことではありません。
とはいえ、生理痛や生理不順でお悩みの方はまず婦人科を受診されることをお勧め致します。
※この記事では、婦人科で加療が必要な疾患は除外します。
生理痛・生理不順の理由は大きく分けて
・ホルモン・神経の機能低下
・子宮、卵巣の位置の異常
の二つが考えられます。
より具体的に述べると
「背骨や頭蓋骨の(簡単に言うとズレ)異常によって頭から卵巣への命令が弱くなり、卵巣から生理を起こすべき反応が起こらないホルモンや神経の機能低下」
「骨盤のズレによって内部にある子宮や卵巣の位置も本来の位置とは変わってしまう位置異常」
となります。
生理痛・生理不順を起こす神経・ホルモンの機能低下
生理が起きるメカニズムは
脳からの命令が卵巣に伝わり、その命令が子宮に伝わることから起こります。
その命令を伝えているものを「神経」「ホルモン」とご理解下さい。
神経とホルモンが、体の様々な部分に対して脳などからの情報を伝え、その働きを調節しています。
つまり、神経やホルモンの働きが低下すると(病気と診断されるほど異常ではなくても)今回の場合では卵巣や子宮に然るべき変化が起こらないために生理痛・生理不順が起こると考えられます。
なぜ、神経・ホルモンの働きが低下するのか
原因は一つではありません。
ですが、最も簡単に述べると様々な理由から最終的に
「自律神経の働きが乱れるから」です。
自律神経を乱してしまうような、
・暴飲暴食や睡眠不足などの生活習慣の乱れ
・過度な心労、ストレス
・呼吸は自律神経と関連しているので呼吸が浅くなってしまうような好ましくない姿勢
これらは、生理痛・生理不順をどの治療法で改善を目指すにしても無視出来ない要因となります。
それらを抜きにして考えると
・神経の通り道である、背骨のゆがみ
・ホルモンを産生している頭の部分のゆがみ
の2つが神経・ホルモンの機能低下の理由になっている場合があります。
生理痛・生理不順を起こす位置異常
子宮の位置をお腹の中で固定しているものには骨盤から子宮にかけて張っている靭帯があります。
つまり、いくつかの靭帯が「つり合う」ことで子宮がお腹の中での位置を保っているわけです。
骨盤のズレによって、「支点となるべき骨盤」がズレていると、「いくつかの靭帯がつり合う張力発揮できない」為に、子宮の位置異常が起こります。
また、前項で姿勢と自律神経の関係について述べましたが、例えば姿勢が猫背だと横隔膜の位置が下がります。
横隔膜は胸とお腹を分けているので、横隔膜が下がるとお腹の中のスペースが圧縮されて狭くなります。
子宮はかなり下のほうにある臓器なので、腸に押されるように左右に変位してしまうことで位置異常がおこります。
生理痛・生理不順に対して行うべきこと
①神経・ホルモンの働きを整える為に背骨または頭の歪みを整えること
②位置の異常を整える為に骨盤・背骨の歪みを整えること
の2点が挙げられます。
当院は、カイロプラクティックという手法を基に各患者様のお身体を診させて頂いています。
カイロプラクティックでは、とはざっくり言うと背骨の異常を正して「神経の働きを良くする手法」です。
骨をバキバキやるとか骨盤矯正という一部分のイメージが独り歩きしていますが、あくまでも「骨を介して神経に働きかける」ことを目的としています。
つまり、
①神経・ホルモンの働きを整える為に背骨または頭の歪みを整えること
②位置の異常を整える為に骨盤・背骨の歪みを整えること
の二つに対してアプローチすることが出来ます。
カイロプラクティックを施す際に注意が必要なのは、①と②の改善は場合によっては効果が相殺されることがあるということです。
背骨には自律神経が通っているからです。
自律神経とは、「交感神経」と「副交感神経」の2種類を言います。
これらの神経は「お互いが真逆の働き」をします。
つまり、交感神経が優先的に働いていれば副交感神経は弱まる。
副交感神経が優先的ならば、交感神経は弱まります。
背骨のどこの部分を正すか?でもこの作用が変わってしまう為に
「硬いから正す」
「ズレているから正す」
「傾いているから正す」
という方法では、「同じ見立てで同じような治療を受けていても」効果が出る確率は下がってしまいます。
生理周期と腰痛
女性の場合には、【卵胞期】【黄体期】によって、それぞれホルモンのバランスが変わります。
卵胞期にはエストロゲンが、黄体期にはプロゲステロンというホルモンが多く分泌されます。
これらのホルモンは、妊娠の為に子宮内部の状態を変化させると共に骨盤の状態も変化させています。
例えば、エストロゲンには骨盤を締める、プロゲステロンには骨盤を緩める作用があります。
(腰痛だから骨盤矯正すべきとは一概に言えませんが)仮に骨盤矯正の際にも常に同じ強さ・深さで矯正をすれば良いという訳ではありません。
骨盤の緩い状態の時期に強い矯正や周囲の筋肉をマッサージでほぐされ過ぎた場合には、後に痛みが増す事が考えられます。
つまり、女性の場合には【同じ腰痛】であっても生理周期によって、提供側がそれを考慮した強度で治療を行う必要があります。
当院の場合には、必ず毎回の治療前に
・触診
・体表温度計(ナーボスコープ)
によって、
・正す部分
・正す方向
・正す深さ
を見極めてから行う為に、敢えて生理周期を伺わなくてもその時の状態に合わせた施術が出来ます。
腰痛と生理不順
腰痛の場合には、骨盤の不具合とも言える骨盤の歪みがある場合があります。
骨盤には、靭帯というスジが多く存在しておりそれらの一部が骨盤の内部で子宮の位置を決めています。
因みに、低下すると尿漏れの原因となる骨盤底筋群という筋肉の集合体も同様の働きをしています。
つまり、骨盤の歪みによって子宮を支えている靭帯・骨盤底筋群の働きが阻害され子宮の状態にも悪影響を及ぼします。
子宮の状態は、脳に随時伝えられておりそれに応じてホルモンを介して前述の生理周期が起こります。
しかし、骨盤の状態が不十分だと脳に伝わる情報にも誤差が生じ、それに準じて行われる生理周期も乱れる可能性があります。
また、骨盤底筋群が阻害されると横隔膜という呼吸の際に働く部分の働きも阻害されます。
呼吸の質が最適な状態よりも低下することで、神経伝達の質も低下します。
私達は重い鈍痛の様な腰痛では脳の大脳辺縁系という部分で自覚しています。
ここは、情動や母性と深く関わっている部分が故に呼吸の質が低下していたり、ストレスで気分が落ち込んでいたりすると【実際の状態以上に腰痛を自覚してしまう】事が男性よりも傾向としてあります。
骨盤の状態を整えることでストレスが皆無になる訳ではありませんが、このような理由から骨盤を整える事で腰痛はもちろん生理不順やPMSの改善も期待する事が出来ます。
是非、今回の記事が生理痛・生理不順、PMSなどでお悩みの方のお役に立てれ嬉しく思います。
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