ゴルフによる腰痛と障害予防について
隠すことではないので事実を述べると、私はゴルフのコースに出たことが2006年に1度、打ちっ放しが5回程度、という程度のゴルフ経験しかありません。従って、私にゴルフスキルを上達させるスキルは皆無です。でも、その分の時間を全て人体のことに費やしてきた、費やしている自負があります。ゴルフによる症状には力学的な問題が必ず存在しています。私には、それを見つけ出すことが出来、あなたの協力があれば、それを取り除くことが出来ます。

私はマッサージ屋さんではない
私の持っている学修ポートフォリオの中に
・NSCA-CPT
・Exos Performance Mentorship Phase 1
というものがあります。詳細はAIのプロンプトに貼り付けて、ご質問頂いた方が信憑性が高いと思うので割愛しますが、私は多くの方がイメージされている『ただ揉むだけのマッサージ』を目的としていないし、目指したこともないです。
(”マッサージ”を軽視している訳ではなく、私の方針の話をしているだけなので誤解なきようにお願いします)
整骨院を営む上で必須な柔道整復師免許が「どうやって障害を改善させるか?」だとしたら、上記の2つは
「どうやって、その障害を起こさせない、正しく効率的な体の使い方を指導するか?」
「どうやって、更にパフォーマンスを上げるか?」
という存在です。もちろん、競技特性はゴルフを始めとした全競技に存在します。でも、「人体を使う競技」において、競技特性以前のベースの部分には、必ず共通して不可欠なものが存在します。そのベース無くして、強固な競技特性を積み上げることは出来ません。その歪みが、繰り返される障害や改善が乏しい障害、スコアの伸びを妨げる一因になっていることが大半だという経験をしています。
身体の回旋をいかにクラブを介してボールに伝えるか?
極論、『自分の身体で生み出した回旋力をいかに効率的に、クラブを介してボールに伝えるのか?』がゴルフではないでしょうか。メンタルスポーツ故にメンタルはもちろん重要です。でも、その背景には、『力が過度に入ってしまうことで、回旋力を活かしきることが出来ないから』所謂「手打ち」になってしまうことも挙げられると考えます。理由は別としても『回旋力が重要』であることに変わりはないでしょう。回旋を生み出すには、タオルや雑巾を絞った時の様に、強く捻じれば捻じるほどに元の形状に復元するための力は大きく(しかも、自然に)なるのと同様の過程が必要になります。つまり、『身体の捻じれを最大化すれば良い』訳です。
身体において捻じりを生み出すことが出来るパーツは決まっている
当たり前のことを言います。
「肘を300度に伸ばして下さい」
と言われて出来る人など、肘関節が脱臼している人以外で存在しません。これは骨の形状で決まっています。今度は日常に置き換えて述べます。
「引き戸やサッシはレールの方向にしか進めない」
それはレールの凸に対して、引き戸やサッシの凹がハマっているからです。関節も基本的には凹凸構造です。だから、凹凸から逸脱した方向に動く訳がなく、動いた時には関節から逸脱している、脱臼や骨折している訳です。
繰り返しますが、これは身体の構造上決まっていることです。あなたの身体が硬いとか、あなたに運動神経がないとか、あなたの努力が足りないとかではなく、骨の形状、関節の形状から「出来るハズがない」のです。身体で捻じりを生み出す際にも同様です。
『捻じってよいパーツを最大限に捻じる』
『捻じってはいけないパーツは捻じらない』
これが出来るか否かが全てになります。
捻じれ担当のパーツは7つ
①胸椎
➁仙腸関節
③股関節
➃足関節
➄足部
➅肩甲帯
➆頸部
ここに入っていない「腰」「膝」は捻じり担当ではないので、捻じってはダメなパーツです。仮に、あなたがゴルフによって腰痛や膝痛を感じていたとしたら、それは捻じり担当ではないパーツを捻じっているからです。その理由は以下の3つに大別できます。
①捻じり担当パーツの中にサボっているパーツがある
➁全てのパーツは正常だけどフォームが問題
➂その両方
改善策は以下の通りです。
①➡サボっているパーツを叩き起こす。
➁➡練習するしかない。
③➡パーツを叩き起こした状態で練習する。
当院の中だけで出来ても無意味
ゴルフコースには勾配があり、芝生のコンディションもその時々で異なるでしょう。また、そこまで行く道中の運転姿勢もその後のプレイに影響するでしょう。ついでに少しだけ専門的なことを述べると「直立姿勢でゴルフスイングをすることはあり得ない」ので、直立姿勢での回旋に問題が無くてもゴルフパフォーマンスとは直結しないでしょう。つまり、一般的な評価基準を用いて、施術ベッド上だけで『捻じり担当のパーツが動く』ようになったとしても、それだけでは無意味なのです。なぜなら、ゴルフは当院の中で行うものではないからです。当院での状態をゴルフ場で、ゴルフに転移する必要がある訳です。その為に、私がしていることの1つは、セルフケアの方法をお伝えすることです。画一的な方法ではなく、「あなた個人にとって欠かしてはダメな事柄」をお伝えするようにしています。今の時代、正しいそれらの方法は全てネット上に存在しています。問題は、あなたが検索する際に自身の状態を正しくプロンプト出来ているか、把握できているか否かだけです。熱心な方ほどに薄々と感じていると思いますが、片っ端からやっても足し算にはなりません。むしろ、掛け算なので、余計なことをした瞬間に0になるのが注意点です。もちろん、施術効果を競技に効率よく転移するには時と場合によっては制約主導アプローチに代表されるような具体的な方法も考慮する必要があります。
施術だけでスコアは伸びない
「障害予防や障害の改善、パフォーマンス向上のボトルネックが何なのか??」
極論、これに尽きると思います。施術によってスコアが伸びる方もいれば、伸びない方もいます。それは、上記3つの分類において「サボっている捻じり担当を叩き起こすこと」がボトルネックだった方は施術を受けるだけでスコアアップも期待できるでしょう。でも、「フォームの問題」でスコアが伸びない方を施術で変えることなど私は出来ないと考えています。私の23年の経験で(詳細は変えてあります)以下のような例があります。
「ゴルフを週2で始めて3カ月が経ちます。マンツーマンで習っていますが、打つとボールが曲がってしまいます。施術でボールが真っすぐにいくように出来ますよね?」
というご相談です。物事に対する考え方は人それぞれだと思います。だから、私の見解を述べます。
「私は、練習”量”は大前提だと考えています。上述の頻度と期間から私は量が十分だとは正直感じません。量の大前提のうえで”質”だと考えています。その”質”を上げる施策の1つに施術や補助トレーニングがある」
という考えです。是非、私に出来ること、出来ないことを踏まえたうえで、あなたのご要望に合致する場合にはご相談頂けたらと思います。
追記)
この仕事を初めて20年以上が経ち、今までの私は「実力があれば分かって頂けるだろう」と考えて来ました。もちろん、(僭越ながらも)今日もこの仕事を続けていられるのは、そこにしがみ付き続けているからかもしれないとも思っています。同時に、今まで軽視して来た民間資格を2025年度から取り出して今更分かったのは、”全く同じことをしているのに、資格名があるだけで施術が非常に簡単になる場面が思っていた以上に多い”ということです。資格や数日間の講習で技術や実践力が付くわけではなくても、自分の出来ることを客観視して頂くことは、お互いにとって意味があるのかも・・・と思い出しました。そんな理由から今年度末には更なる資格の上積みを目指しています。
参考)
・早稲田大学 スポーツ科学部 オンデマンド講義「スポーツバイオメカニクス」(担当:矢内利政 教授) 2026年度春学期講義内容より
・Barça Innovation Hub – Universitas:Performance for Team Sports Diploma
・Exos Performance Mentorship Phase 1 カリキュラム内容より
・森谷敏夫 監訳『NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識』第2版(特定非営利活動法人 NSCAジャパン)
・東京大学身体運動科学研究室 『教養としての身体運動・健康科学』 東京大学出版会
・植田文也 『エコロジカル・アプローチ:教えると学ぶの価値観が変わる運動学習の理論と実践』 株式会社ソル・メディア
・National Strength and Conditioning Association. (2017). NSCA’s Essentials of Training Special Populations. (T. R. Baechle & R. W. Earle, Eds.). Human Kinetics.
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