カイロプラクティック(当院)と整形外科、西洋医学と東洋医学について
この仕事を18年していると「この方は、まだ私の言う事に対して半信半疑に思われているだろうなぁ」と経験からか不要な邪推をしてしまうことが度々あります(笑)
当然ながら、初めてやご通院間もない患者様からすれば私は「試されている側」であるケースが大半です。ご判断までの流れや基準は個人の自由だし、それに対する不満も皆無なのですが、疑念を晴らせるかどうかは改善までの二人三脚において、結構大事なポイントだと考えています。
「疑念を一早く晴らすことは、一早い改善に繋がる」
疑念を拭い去る為の一助として「何を根拠に述べているのか」「発言の真意はなんなのか」など私の治療方針について述べさせて頂きます。
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カイロプラクティックは西洋医学か東洋医学か?
私はカイロプラクティックという方法も用いています。これは、アメリカ生まれの治療法です。西洋医学と全く同じではないのですが、(東洋医学とは100%異なるのでそういった面では西洋医学)の考え方を基本にして、手術や薬を使わずに体を正常化していく治療法になります。
従って、(例えばレントゲン検査を用いたり)患者様を診る手法は西洋医学と重なる部分も多くあります。知らない方からすると「なんか怪しい」「とりあえずバキバキするやつ」というイメージもあると思いますが、これも「提供している各個人の話でカイロプラクティックの一面に過ぎません」。
本来、カイロプラクティック は主に米国等の法制化された国の博士課程(米国では)で西洋医学の医師と同程度のカリキュラムを受け、州試験に合格したうえで提供するものです。(日本には資格が存在しない)でも、私はその過程を踏んでいません。
整骨院の開業資格である柔道整復師免許は保持していますが、西洋医学医師やカイロプラクティック医師とでは学んできた時間も内容も違い過ぎます。だったら、せめて何かで埋め合わせをしないと同じ技術が出来たところで話にならないと思い、正規ルートを辿っていない邪道が故に、その埋め合わせになるようにと常に学びを最優先にしたスケジュールを組んで生活しています。
西洋医学と東洋医学
前述の通り、私は西洋医学の考え方で説明や施術を行っています。しかしながら、東洋医学を否定してはいません。
・否定するほど東洋医学を知らない。
・西洋医学で困っていない。
という2点がその理由になります。東洋医学をゼロから学ぶことで失う西洋医学的な自分の進歩・成長のロスと東洋医学の魅力を比較した場合に、私は前者の方が私には有益なのでそのような選択しています。
「東洋医学の先生は、冷やしてはダメだと言う」
「西洋医学の先生は、時に冷やすことを推奨する」
例えば、このような面で対局のイメージを持たれる方もいると思います。卑怯なスタイルかもしれませんが、私はそのような考えはしていません。「同じ体を対象にしているのだから、その方やその時の状況に応じて、正しいことは変わるのではないか?」というのが私の考えです。だから、西洋か東洋かという分類に興味がないというのが本音です。
そんなことよりも、「あなたの現状に何がベストなのか」「そのうえで、自分に何が出来るのか」という点に絶えず興味があります。
西洋医学と整形外科と同じ?
当院と関係する多くの方にとって、西洋医学の代表は医師が行う整形外科です。当院にご来院の方は、整形外科へのネガティブな感情をお持ちの方も少なくありません。私自身も患者として整形外科で苦い思いをした経験は一度や二度ではありません。
また、整形外科勤務時代にも「自分が患者だったら納得できないな」というような場面を何度もみています。でも、それは多くの場合に「その医師、個人の問題であることが多く西洋医学が悪い訳ではない」と私は考えています。
もちろん、私は医師ではないので整形外科のように投薬や注射、手術は出来ません。でも、西洋医学を基に体を診て、西洋医学的な観点から手で施術を施すことは可能です。
「西洋医学は、対症療法」
「西洋医学は、患部しか見ない」
これも西洋医学のせいではありません。
西洋医学でも体全体を考慮することは推奨されているし、その必要性も次々に明らかになっています。問題は、それを常にアップデートしているのか、それを使いこなせているのか、という個人の問題です。(医師は診断・処方が主な仕事でそれを基に理学療法士・作業療法士が実務をこなす仕組みなので、ある意味仕方が無い面もあります。)
なぜなら、書店で誰でも購入できるような専門書を見れば学べるような話だからです。医師でも整骨院でも整体でも、もしくは他業種でも、個人による差については同様だと思います。
因みに、西洋医学の代表に思われている鍼灸も西洋医学の考えを基に行っている先生も非常に沢山います。従って、鍼灸だから東洋医学という訳ではありません。
「今まで、色々な整形外科や整体などに行ってきたけど、そんな説明は受けなかったです」改善された方から意外性をもって仰って頂けることがあります。でも、それは私の持論や力量でも何でもありません。ただ、本に書いてることを要約して実践を重ねて、各患者様に合わせてご提供したに過ぎません。参考までに、2021年3月1日現在で私の手元にある西洋医学の専門書が以下になります。
月に1~4冊位は購入、処分を繰り返しているので、ここに無い書籍の内容をご提供していることもあります。
西洋医学の整形外科と矜持整骨院
同じ西洋医学ならば、その代表である整形外科があるのにも関わらず、私や矜持整骨院の存在意義はどこにあるのでしょうか。同じことしか提供出来ないならば、私が患者であれば間違いなく整形外科に行きます。理由は、安心感。養成校への受験時点から天と地ほどに難易度が異なります。「医師だから完璧」という訳ではないと思いますが、少なくとも狭き門を通過する為に過去に努力してきた人間であるという事実に私ならば安心感を抱きます。私自身すら肯定できない背景があるからこそ、私がしていることは、
「医師に出来ないこと」
「整形外科に出来ないこと」
をご提供することです。
医師や整形外科が、能力的に出来ないという意味ではなく、現実的に出来ないことが必然的に私がご提供出来ることになります。例えば、医師は触診をすれば明らかなケースでもしないことが多々あります。投薬や注射、手術をしなくても改善可能な症例でも、それらを行うこともあります。良い悪いの話ではなくて、それは周知の事実だと思います。でも、私はその逆なのでそれらが出来ます。というか、存在意義の為に出来るようにしています。
医師に対しての考え
前述の通り、私は「医師になるまでの過程をクリアしたと言う事実において」、医師に対して敬意を持っています。多大な苦労をされた方もいれば、天才肌で極自然となられた方など個人差はあると思います。でも、多くの方は受験時や学生時代において勉学に多大な時間と労力を費やしてきたからこそ医師になられていると思うので私は自分が医師と同等などど思ったことはないです。
立場を弁えるべきであり、自分がそれを受け入られないならば“医師になって同じ土俵で争うべき“と考えています。また、手術や投薬でしか救えない患者様もいることは紛れもない事実です。特に生命を左右するような患者様は医師にしか救えません。現に私だって、必要性があれば迷わずに整形外科を受診して医師の判断を仰ぐと思います。「資格」と「各個人」に対する思いは、混同すべきでないと私は考えています。なので「医師や整形外科に対するネガティブな感情」は私にはありません。
整形外科と当院の受診を検討されている方へ
結論からいうと「どちらでもいい」と私は考えています。ただ、患者様を診させて頂いている立場から強いて言うと「同じ症状での併用は好ましくないケースが多い」とは思います。
ダブルススタンダードは、余程うまくやらないと知識ばかりが増えるだけで、結果的には中途半端で終わることを経験します。あなたが器用に出来るのかどうかは私は分からないのでお勧めはしていません。
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