朝起きて歩くと足裏が痛い足底筋膜炎(足底腱膜炎)と アキレス腱炎について
✅朝起きて歩き出すと足裏が痛い。
✅少し経つと痛みが無くなる、楽になる。
今回は、足裏の痛みについてです。この記事は約2分で読み終えることが出来ます。
足底腱膜炎・アキレス腱炎は治るのか?
すべきことをすれば必ず治ります。明確にしておきたいのは、「1回1回は僅かである負担が、繰り返し同じ部分に集中したことによって摩耗して起こっている」という現実です。「水滴が何十年も1点に滴り落ちればコンクリートでも削れる」「綱引きで用いる位に太い綱も柱に擦り続ければ摩耗する」足に起こっている現状はこれと同じです。「摩耗するなら擦れる場所をズラす」「摩耗した部分を修復する」極論、これをすれば治ります。当然、”ただ待つだけで治る”という意味ではありません。
足底腱膜炎(足底筋膜炎)はどこに起こる?
下図の辺りからやや内側に痛みがあります。座っていたり横になっていたりと体重が掛かっていない時には痛みはありません。また、【動き始め】に痛みが出ることが多く、動いていると徐々に軽減していくことが多いです。
![足底筋膜炎(足底筋膜炎)の図](https://kyouzi-seikotsuin.com/wp-content/uploads/2020/04/A0501765-C6BD-4D20-BC41-8FBB27464F23-659x1024.jpeg)
![足底筋膜(足底筋膜)の正常な時の図](https://kyouzi-seikotsuin.com/wp-content/uploads/2020/04/C2DEAF6B-F157-4C53-BBDD-53B9A783A45F-594x1024.jpeg)
足底腱膜炎(足底筋膜炎)の原因
因みに、足底腱膜炎と足底筋膜炎は病名の違いはあれど区別することは困難な為、同じものとご理解下さい。私たちは本来、歩く際には下図のように【足の指を曲げたり反らしたりを繰り返して】歩いています。この動きには「いくつかの関節の複合的な動きが欠かせません」。複合的な動きが損なわれていると、足裏の筋肉が正しく働かないことで、微小な負荷が一点集中した結果として痛みが起こります。
![足の指を曲げた際の足底筋膜・足底腱膜の状態の図](https://kyouzi-seikotsuin.com/wp-content/uploads/2020/04/E6461F07-1080-4209-919E-6C127F795E3D-1024x1020.jpeg)
![足の指を反らせた際の足底筋膜・足底腱膜の状態の図](https://kyouzi-seikotsuin.com/wp-content/uploads/2020/04/2BEE0E4B-E9BC-4AC7-B8B4-751122A355A2-1024x853.jpeg)
足底腱膜炎(足底筋膜炎)と偏平足の関係
偏平足には、
①体重が掛かっていない状態でも土踏まずが無いタイプ
②体重が掛かると土踏まずが無くなるタイプ
が存在します。
後者の場合には、厳密には【偏平足ではありません】
下図のように体重が内側に掛かり過ぎている場合には、偏平足のような形を呈すことになります。
![足を後方から見た距骨下関節と距腿関節の位置で距骨下関節(踵が)外側にズレている図](https://kyouzi-seikotsuin.com/wp-content/uploads/2020/04/6B198DA7-5BEB-4922-9D1A-4EFC35C59FC8-987x1024.jpeg)
足は、歩行の際に
・足を地面に着けた際にはクッション性を高める為に柔らかくなる。
・全体重を乗せた際には、(反対足を送り出す為の支えになる為に)硬くなる。
という2つの相反する役割を担っています。
◎クッション性を高める際の足の形↓↓
![足を後方から見た距骨下関節と距腿関節の位置で距骨下関節(踵が)外側にズレている図](https://kyouzi-seikotsuin.com/wp-content/uploads/2020/04/6B198DA7-5BEB-4922-9D1A-4EFC35C59FC8-987x1024.jpeg)
◎硬くなる際の足の形↓↓
![足を後方から見た距骨下関節と距腿関節の位置で距骨下関節(踵が)内側にズレている図](https://kyouzi-seikotsuin.com/wp-content/uploads/2020/04/AFD42A67-B6CB-4066-993E-C135FDE5A1BE-812x1024.jpeg)
つまり、【体重をかけた際に土踏まずが無くなるタイプの方】は、足のクッション性が過剰になっている状態です。つまり、足は「硬いからダメで、柔らかいから良い」という次元で語ることが出来る部分ではありません。硬くなるべき場面で硬くなれて、柔らかくなるべき場面で柔らかくもなれる足をどのように手に入れるか。症状の改善には、このような視点が不可欠になります。
アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎と足の形
アキレス腱炎とアキレス腱周囲炎も病名は異なりますが、実際には区別の必要はありません。この両者の場合にも、前項にお伝えした踵の向きとの因果関係があります。踵がズレたら、アキレス腱も曲がってしまう為に踵のズレの原因を探して、それを改善する必要があります。
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