院長の整体新書 – 整体ブログ –

スマホやタブレットの見過ぎ??子供や大人の斜視について

  • カイロプラクティック

カイロプラクティックは背骨や関節を介して(専門的に言うと関節位置覚や振動覚、触覚を刺激して後索路や脊髄視床路という神経の伝達するルートを活性化して)脳へのインプットの内容・質を変えるものです。インプットが変わると脳のプログラミングが変わるのでアウトプットが変わることで体の状態が変わり、その結果として症状が変わるというものです。斜視もアウトプットの異常なのでカイロプラクティック の適応になり得ます。

黒目を動かすメカニズム

黒目(目ん玉)は、左右で6対の筋肉が引っ張ることで動いています。そして、その筋肉を縮めたり伸ばしたりと命令を出しているのが神経であり、それは3種類あります。黒目(目ん玉)を内側の斜め下に動かすのが滑車神経、黒目を外側に動かすのが外転神経、それ以外は動眼神経という神経です。

よく言う「神経」とは何を指しているのか?

滑車神経や外転神経、動眼神経は「脳神経」というグループの中の1つです。神経は、中枢神経系(脳と脊髄)と末梢神経系(脳神経と脊髄神経)に大別されます。両者には明確な力関係があり、末梢神経系からのインプットを中枢神経系が統合して必要なアウトプットを末梢神経系を介して行っています。「対象物が目に入る」→「視神経(脳神経の1つ)を介して脳に伝わる」→「脳が対象物に焦点が合うように黒目が動くようにプログラムを作る」→「滑車神経・外転神経、動眼神経がそれを遂行する」→「正しく黒目が動くので焦点が合って正しく認識出来る」これが、斜視が無い正常な黒目が自動的に行なっているメカニズムです。

斜視の原因と改善法

黒目を動かす片側6つの筋肉、それに命令を送っている神経、それを統合している脳、これらの「どこにどんな問題があるか」で治療は変わってきます。腫瘍ならば手術や投薬、筋肉疲労であれば目の休養、神経の不具合であれば神経を活性化する施術やエクササイズ・・・といった感じで原因に対して然るべき治療をとることが治療になります。

斜視が疑われたらどうするべきか

①眼科を受診して下さい。

②眼科医の指示に従って、必要ならば脳外科や脳神経内科を受診して下さい。

③①と②で腫瘍や筋肉の物理的な異常が認められなかった場合にはご相談下さい。

腫瘍や筋肉の問題、神経の変性など物理的な異常が無い場合には、「使い方の偏り等によって機能面での不具合が起きているだけ」です。当然,手術の必要はありません。必要な刺激によって末梢神経系を介してインプット情報を変えて、中枢神経系が作成するプログラムを微修正するだけで、目を動かす神経を介したアウトプットが変わります。目を動かす筋肉が変われば(目を動かす異常である)斜視は改善します。

具体的な方法

黒目を動かす3つの神経それぞれに応じて活性化する方法が異なるうえに個人の違いがあります。なので、仮説→実行→再評価というサイクルを回しながら然るべき方法を特定します。あとはそれを実行・継続するだけです。それには体の構造や機能を知っていて理解していないと「雲を掴むレベルの話」になってしまいます。逆に言えば、それが出来ていれば「見当がつくので」特定するのは早くなるので患者様の経済的・時間的なロスが減ります。(当院ではそれを“患者様の為“と考えて行動しています)

斜視と学習障害

斜視があると「焦点が合わないので、文字を読む際のストレスが大きくなります」。それが大人はもちろん、特にお子様に関しては学習をする妨げになります。これは気合いや精神論でどうにかなるものではないと私は思います。気合いや精神論の重要性は言うまでもありませんが、叱る、精神論を説く前に斜視などの問題も考慮して頂けたら幸いです。

矜持整骨院
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