めまい(良性発作性頭位めまい症)
めまいを感じた際に、カイロプラクティックが第一候補に挙がる方は決して多くないと思います。
しかしながらカイロプラクティックが有効な場合とカイロプラクティックの手法ではありませんが,【手による施術】によって効果が実証されている方法もあります。
今回は、【めまい】についてです。
この記事は約2分で読み終えることが出来ます。
めまいの原因
①脳の問題
②メンタルが原因のめまい
③耳の問題によるめまい(メニエール病、良性発作性頭位めまい症)
④首の問題によるめまい
があります。
当院では、③の両性発作性頭位めまい症と④の首の問題によるめまいに対応する事が出来ます。
これらの見分けについては、めまい専門医や耳鼻科医の診断を受けることが望ましく思います。
ただし、過去に当院の事例でもめまいで耳鼻科受診後にも改善せずにいくつかの【手で行う検査】によって異常がみられ、後に脳の問題が発覚したことがあります。
法的な診断権は医師にしかなく、めまいのような人命を左右してしまう恐れのある症状については専門医の診断を受けた後にご来院頂くことは大前提としたうえで、当院ではその診断を尊重しつつもただ鵜呑みにして施術を行うことはしておりません。(めまいに限らず)理由は、あなたご本人を守ることはもちろん、ありがたい事に当院を頼りにして頂いている他の患者様に迷惑を掛けない為です。
従って、お忙しい中せっかくご足労頂いたにも関わらず、当院が確証をもてたもの以外は治療をお受け頂けない場合もございます・
大変心苦しいのですが、そういった場合にはどうかご理解頂けたら幸いです。
次項では、それぞれにどのような【手による検査(CT・MRIがなくても行う検査)】をして、治療を行うのかについて説明します。
脳の問題によるめまい
脳に問題があってめまいが出ている場合には、特徴的な所見が出得ることが西洋医学的に明らかにされています。
※当然ながら、力が入らない・呂律が回らないなどのような誰がみても明らかな所見については省略します。
なお、以下に該当したからといって必ずしも【命の危険性がある訳ではありません】
①目を開いて直立した時と目を閉じて直立した時の【ふらつき】の比較
②足を前後にして同じことをした際の比較
③こちらが指し示した二つの目標物を交互に正確にタッチ出来るかどうか
④手の平を素早く上下に動かせるかどうか
⑤眼球の振動の有無(眼振)
⑤病的反射(意図せず反射的に起こってしまう反応)が出ていないか
⑥腱反射の亢進の有無(膝頭を叩くと膝が勝手に動くのが意図して止められるかどうか等)
他にもあるのですが、文字で説明するのが困難なものが2,3あるのでそちらも省きます。
こういった検査で異常が示された場合には、当院で治療をお受け出来ない場合がございますので予め、ご了承下さい。
耳の問題によるめまい
・耳鳴りや難聴を伴う【メニエール病】など
・耳鳴りや難聴を伴わない【 良性発作性頭位めまい症 】など
に分けることが出来ます。
メニエール病によるめまい
めまい全体の約1割がこのメニエール病だと言われています。
・20分~12時間続くめまいを2回以上経験している
・聴覚の症状(難聴・耳鳴り・耳閉感など)がある。
場合には、メニエール病に該当する可能性が高くなります。
メニエール病によるめまいの場合には、残念ながら当院でご提供出来ることはございません。
早期に耳鼻科を受診されることをお勧め致します。
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症 はめまいの約4割を占める疾患です。
名称的には聞くことが多い?メニエール病よりも多くある症状であり、メニエール病と診断されている方の中にも少なくない割合で 良性発作性頭位めまい症 が存在していると言われています。
良性発作性頭位めまい症 であれば手による治療であなたのめまいにアプローチすることが出来ます。
良性発作性頭位めまい症の場合には、長くとも1か月で症状が自然に消失すると言われています。
但し、手による治療を受けることでその期間を短縮することが出来ます。
良性発作性頭位めまい症は、この前庭という部分の中にある【耳石】が下図の【半規管】という部分に入り込んでしまうことで起こります。
この半規管内に入り込んでしまった耳石を、前庭に戻す作業を手で行うことが治療になります。
方法としては、
・半規管のどこに耳石が入り込んでいるのか?を検査する。
・頭や首を動かす事で、耳石を元の場所に戻す。
ことを行います。
検査について簡単に述べます。
前項でお伝えしたような内容(脳の問題など)に該当しない場合で尚且つ、メニエール病でもなく、眼振(がんしん)という所見のみを認めた場合には【 良性発作性頭位めまい症 】となります。
眼振とは簡単に言うと字の通り、【眼球が振動する】現象です。
いくつかの専門的なテストによってこの眼振の有無をチェックします。
この眼振のパターンによって、どこの部分に耳石が入り込んでいるのかを判断し、しかるべき方法で耳石を元の場所に戻します。
首の問題によるめまい
こちらに関しては首自体が当院の専門でもあります関係上、しかるべき検査をしてカイロプラクティック によって正していきます。
具体的には、【首の問題で起こっているめまいかどうか】を首を特定の状態に動かすことでめまいを誘発させるかどうかを診ていきます。
それで引き起こされた動きを元に、どの方向に首を正せば良いのかを判断します。
更には、首自体に大きな問題(変形やヘルニアなど)がないか、首に問題をおこしている原因が腰や背中、手足に無いかどうかを以下の方法で確認していきます。
・視診
・触診
・ナーブスコープ検査
・レントゲン分析
によって先程得た情報と擦り合わせて、どこをどのように治療するのかを最終決定し、治療していきます。
めまいとカイロプラクティック
カイロプラクティックは本来、症状に対して行うものではありません。
健康な方であっても症状をお抱えの方にとっても健康増進の為に行うものです。
当院でもこの考えに基づいて、症状のある部分だけを追いかけたり、症状のある部分だけに手を施すことはしておりません。
但し、私の仕事であり目的はカイロプラクティックを施すことではなく、信頼して頂けた方の症状を良くすることです。
その為にカイロプラクティックがベストであれば迷わず提供するし、他の方法の方がベストであれば迷わずそちらを選択します。
本当はカイロプラクティックがベストなんだけど、自分の技量に疑念を持っているから得意な他の方法で補えば・・・
というような発想で、他の治療法を選択してしまうことを自分自身で良しとしていないだけです。
今回の良性発作性頭位めまい症に対する手法は、カイロプラクティックの手技ではありません。
でも、良性発作性頭位めまい症に対しては現時点ではこの手法がベストだと私は考えております。
方向性がブレているのでは??と思われる方もいるかもしれませんが、治療家としての軸はブレていないつもりですので、その点はご理解頂けたら嬉しく思います。
是非、今回の記事がめまいでお困りの方の参考になれれば幸いです。
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