院長の整体新書 – 整体ブログ –

硬いイスに座っていると起こる「尾てい骨の痛み」とカイロプラクティック

  • カイロプラクティック

☑長く座っていると尾てい骨が痛い。

☑硬い椅子に座ると尾てい骨が痛い。

☑腹筋動作などの際に尾てい骨が痛い。

今回は、このような尾てい骨の痛みをお持ちの方に向けての内容です。

この記事は、およそ2分で読み終える事が出来ます。

股関節を曲げている検査の様子

尾てい骨の痛みの原因

※尾てい骨は、正式には尾骨と言います。

①尾てい骨自体にズレ・問題がある。
②尾てい骨に異常はなく腰などの問題が波及している。

上記のように大別する事ができます。

下図の左側のようにレントゲンの側面像にて、尾骨のズレなどを確認します。

もし、尾骨に問題が無い場合には、下図のように腰椎、および骨盤の問題を疑います。

腰椎・骨盤のレントゲン分析の図

尾てい骨自体に問題がある場合

尾てい骨の位置関係上図の様に尾てい骨(尾骨)は、仙骨という骨の先端にあります。

この仙骨と尾骨の間では基本的には日常動作において動きはありません。

つまり、「仙骨に対して尾骨がズレる」ことは、

・お尻を打った

・お尻から落ちた

などのように「直接的な外力が加わらないと起こり得ません」。

・過去の受傷歴

・レントゲン側面像

などから、尾骨のズレが認められた場合に限り、尾骨の矯正を行います。

尾てい骨の矯正について

これは、どこの部分の矯正においても共通なのですが

「動かしたい部分のみが動くようにする」

ことが非常に重要です。

その為には、どのように尾骨がズレていてどのように戻したいのか?が分からなくては、「全く同じベッドやフォームで行っても結果は全く異なるもの」となります。

また、それが分かったうえで、頭で思い描いた方向・ベクトルに力が行くように自分自身の体を操れるかどうか?が非常に重要です。

(簡単に言うと、ゴルフや野球・サッカーなどの球技も立ち位置・フォームなどでボールが飛ぶ方向が決まると思います。矯正もそれと同様です)

当院では、常に自らのフォームを客観視する為に毎月、関西地方の信頼できる先生の元へと勉強しに行っています。

通院先を選ばれる際には、設備の充実度はもちろんですが、それぞれの意味を理解している方にお願いすることをお勧め致します。

尾てい骨を矯正する時のイメージ

これらのことを留意して、下記のような専用のベッドを用いて矯正します。

※あくまでも患者様への説明用の為、実際の寝て頂く位置やベッド角度などは異なります。

専用ベッドを用いて尾てい骨を矯正する時のイメージ

尾てい骨以外の原因による痛みの場合

冒頭に述べたように腰の関与も診る必要があります。

今回は、仙骨(骨盤の一部)が原因の場合について述べていきます。

前述のように、仙骨の先端に尾骨が存在しています。

更に、仙骨と尾骨間には通常動きが存在しません。

つまり、仙骨がズレたら尾骨の位置も自動的にズレてしまうことになります。

☆仙骨が前傾した場合(後傾する場合もあり)

仙骨が前傾した際のイメージ図

☆仙骨の右下がり

仙骨が右へ傾いた際のイメージ図

☆仙骨の左下がり

仙骨が左へ傾いた際のイメージ図

これらを考慮して

仙骨を矯正する際のイメージ図

仙骨と腰のつなぎ目(関節)に対して、矯正を行います。

※あくまでも患者様への説明用の為、実際の角度・手の当て方や力のベクトルなどは異なります。

手で仙骨を矯正する際のイメージ図

同じように専用ベッドを用いて、行う場合もあります。

専用ベッドを用いて仙骨を矯正する際のイメージ図

尾てい骨の痛みに対する座り方

これは、あなたの年齢によります。

もしあなたが、60代位までであれば「座り方を気を付ける前に体の異常を正す方が先決」だと考えます。

なぜなら、大多数の方は(好ましくはありませんが)どんな座り方で、どのような椅子に座ろうとも尾骨が痛いことはないからです。

治療効果を正しく蓄積して問題の早期解決を目指すには、治療効果を維持したまま、次回の来院時を迎える為に座り方を気を付けることは重要です。

あなたがもし「ただ、座り方や椅子の素材で尾てい骨の痛みに対処しようとしているならば」少々、勿体ないと考えます。

また、70代以上の方の改善が、一概に不可能だという訳ではありません。

あくまでも、年齢とともに改善へのハードルは上がっていくこと、状態的に不可能な場合もあり得ることをご理解頂けたら幸いです。

矜持整骨院
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