ヨガやピラティス等のボディワーク、ダンスやゴルフ等のスポーツに於ける各動作時の制限や痛みについて
体は、各動作・各フェーズによって、動く関節の向きやその程度の多彩な組み合わせによって、その時々の動作を遂行しています。その動きを生み出すのが筋肉であり、関節の動きが目で見て分析出来ると、その瞬間に働いている筋肉が分かる為に、それを筋トレやストレッチに落とし込むことが出来ます。
筋肉名を覚えるよりも役立つこと
関節の動きは3種類で、その組み合わせで各関節の動きが起こり、更に複数の関節の組み合わせによって実際の動作が起こります。関節は、その構造から前後方向の曲げ伸ばし、左右の曲げ伸ばし(傾ける動き)、左右の捻れ(振り向く動き)の3種類の組み合わせから動いています。そして、それを実行させているのは筋肉で、その筋肉に指令を送る司令塔が神経という関係性になります。
※今回の記事では余談になりますが、神経も極めて重要だから当院はカイロプラクティックをしています。
カイロプラクティック(Chiropractic)とは、何なのか??
例えば、地理が分かっているのに、祐天寺から北海道を目指す際に日本列島を西に向かう人はいないでしょう。地理が分からなければ、十分にあり得る話だと思いますが、筋肉も同様で、解剖学という体の作りが分かっていると目的となる動作に応じて、働いている筋肉と伸ばされている筋肉などが半自動的に分かります。逆説的に言えば、動作の分析が出来れば、その為に働くべき筋肉や伸びるべき筋肉も決まっているので分かります。
体の構造に合っていない動作はどんな競技やボディワークにも存在しない
大前提として、ありがちな落とし穴は、「うまくいかない理由を」練習不足や精神論に転嫁してしまいがちな点と逆に、全て他力本願にしてしまいがちという2点です。
上手い方は、解剖学の知識がなくても経験則から解剖学に準じたことが出来ているハズで、それから外れている方は努力や本来のポテンシャルに見合ったパフォーマンスが(出しようがないので)出せません。
痛みのある動作や硬い動作が明確であればある程に、知識がある方にその情報を共有するだけで問題箇所は明確になりやすいです。もちろん体は千差万別ですが、(例えば、運動不足で体が硬い人とバレエなどで柔らかい人だと後者の方が問題部分を抽出する難易度が上がるので)少なくとも無闇にそれに抗うよりは、すべきことや対象を絞って注力した方が効率が良いと考えています。
筋トレやストレッチは方法論からスタートしていない
各筋トレやストレッチは手段であって、ルーツを考えれば目的ではありません。それらの方法論ありきで関節や筋肉が作られたのではないので当然なのですが、時折、手段が目的になっているケースを経験します。誰が発案したとか、誰がやっているとか、流行を追うのが目的であれば全く問題無いのですが、それと症状の改善やパフォーマンスアップを結びつけることに対して私は疑問を感じます。
解剖学的な説明をしながらの施術も可能
体の構造を学ぶ際に基礎から学ぶのか応用から学ぶのか。私は、両方をリンクさせつつ、なおかつ多角的に関連付けて学ぶ方が理解しやすいと考えています。近年では、解剖学などの知識を学びながらパフォーマンスアップに繋げている方も増えています。当院はリラクゼーション院では無く元々、運動学や解剖学、生理学、神経学を含めた施術を症状改善に繋げているので、そういった面で還元出来ることもあると思います。
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