中高年の方に多い「坐骨神経痛」にコルセット・ベルトは必要なのか?
坐骨神経痛と言われてコルセットを処方されたり、ご自分で調べてコルセットを着けている方は多くいます。コルセットの効果をご理解頂くことで、着け方や必要性の参考になれたら嬉しく思います。
コルセット・ベルトが有効な坐骨神経痛
坐骨神経痛には様々な理由が考えられます。その代表例が中高年の方に多いヘルニアや脊柱管狭窄症です。これらの場合にはコルセットを着けた方が良い「場合があります」。理由は、「腰の不安定さが原因」だからです。「コルセットを着ける→腹圧が上がる→背骨が安定→坐骨神経痛が誘発されにくい状態になる」という理屈からコルセットは坐骨神経痛に有効な場合があります。
コルセット・ベルトが不要な坐骨神経痛
梨状筋症候群や太ももで坐骨神経が圧迫されて起こっている坐骨神経痛にはコルセットはほぼ無意味です。
コルセット・ベルトを巻く理想の位置
コルセットの着ける位置は、「腹圧を効率良く上げることが出来る」骨盤の高さに巻くことが理想です。あくまでも「痛い部分」ではなくて、骨盤を包むように巻くことが重要です。コツとしては、腰や骨盤は綺麗な円柱状ではないのでお腹やウエストの形状に合わせて、やや斜めに巻くとフィット感が増して効果が大きくなります。
効果があるコルセット・ベルトと無いコルセット・ベルト
コルセットの種類は沢山ありますが、腹圧を上げられる物であれば何でも構いません。また、材質なども効果的には大差ありません。体型にあったサイズ・日常動作に合わせた強度のコルセットを選ばれることが何よりも重要です。状態によっては「補正下着」などで代用することも可能です。
コルセット・ベルトを着けるデメリット
デメリットは、「コルセットに頼ってしまうこと」です。前述したコルセットの役割は本来であれば「あなたの筋肉がすべきこと」です。従って、コルセットの使用にはメリハリが重要だと考えます。理想は、コルセットを外せる位の筋肉を一日も早くつけることです。但し、現実問題として「ご高齢」の場合、お仕事が配送業や介護職などの場合には荷物や利用者様の重さはその時々で様々なので「必要な筋肉量が一概に決められない」為に例外だと考えています。
矜持整骨院でのコルセット・ベルトの扱い
当院では、状態的に必要な方にはコルセットを無料で差し上げています。どうしても別料金だと「ご購入される方」「ご購入頂けない方」が存在します。専門的な見地からコルセットを着けた方が良いからお伝えしている訳なので、金銭的な理由で効果に差が出ることは当院にとっても望ましいことではありません。当院は、自らの見立てに基づいた施術や処置の効果を常に自己評価することが重要だと考えております。1回1回の施術にも必ず改善点はあるハズなので、当院ではこのようにしております。
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