しゃがめない・階段の下りで不安になる足・膝付近の張りと痛みについて
☑︎しゃがむのが辛い
☑︎正座が出来ない
☑︎階段の下りが辛い
☑︎自宅にいる時間が増えてからなっている
緊急事態宣言による外出自粛や活動量の低下によって上記のような症状の方が増えています。
これらは、レントゲン検査をしても年齢相応の変形は認められるものの症状との因果関係が不明であり、明確な対策が施されないまま放置されているケースが大半です。
懸念されるのは、痛みや不具合によって更に活動量が低下してしまうこと。
私達は、物理的に昨日よりも今日、今日よりも明日と年齢を重ねています。
当然、患ってからの日数・時間に比例して改善が難しくなる訳です。
「痛くてどうしようもない」
レベルの症状を訴える方はほぼいませんが、活動量の低下による将来的な健康寿命に関わる問題を考慮すると放置しているのは、「勿体ない」と考えています。
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変形の有無は関係ない
冒頭に述べたように、今回のようなケースでレントゲン検査をしても正直あまり意味がありません。
なぜなら、骨や関節の問題、膝の問題ではないからです。
変形について述べると、中年以降になれば(最低でも40年位は使用してきている訳なので)大なり小なり変形は誰だってあります。
変形時に説明される「軟骨がすり減っているから・・・」と言われる軟骨に痛覚神経が存在しないのは周知の事実です。
つまり、「変形しているから痛みが出る」のは「都合よく用いられている説明」に過ぎず、あまり関係ありません。
加齢で問題になる膝の痛みと“ココ“が違う
加齢で問題になる膝痛の多くは、「膝が伸びていません」。
仰向けにベッドや床に横になった際に、膝裏とベットや床面との間に「隙間」があります。
これは「屈曲拘縮」「伸展制限」と言って、加齢的な変化である「変形」と症状との因果関係が深いことを示唆する所見です。
変形に至る理屈は以下の通りです。
膝が伸びきらないから物理的に関節を安定させるベルトである靭帯による抑えが効きません。
でも、そうとは知らずに体重をかけ続けるから関節がブレます。
それを繰り返すから、特定の部分(内側が大半)に負荷が集中して変形が出来上がる。
「痛み」は変形の有無というよりも体重をかけた際の「ブレ」と関係します。
つまり、膝が伸びていたら「ブレない」訳なので痛む可能性は低いです。
今回述べているような症状である
☑︎しゃがむのが辛い
☑︎正座が出来ない
☑︎階段の下りが辛い
方は、むしろ「伸び過ぎている位に」膝が反っています。(立った際に)
更には、体を反らせた際に「骨盤の後傾」が正しく出来ません。(↓この逆の動き)
つまり、お腹を突き出している、腰が反っている状態になっています。
だから人によっては「下っ腹が出てきた」と自覚する人もいます。
もちろん、体重が増えたことによってこれらの状態が出来上がっている方もいます。
逆に、体重は全く増えていないのにも関わらず、このような状態になっている方もいます。
つまり、安易に「体重を減らすべき」という話ではありません。
もちろん、減らせるに越したことはありませんが、症状改善の為にはもっとすべきことがあります。
しゃがめない・階段下りで不安定な原因について
「お腹とお尻の筋肉の低下」
「それに伴う太ももの筋肉の異常」
が原因です。
静養や外出自粛によって、座っている時間が増えていたと思います。
座っている時間に比例して(座り姿勢では使わないので)、お腹とお尻の筋肉は低下します。
お腹とお尻の筋肉低下により、立った際に腰が反った状態が出来上がります。
その状態で生活すると、本来であればお腹とお尻の筋肉で行うべき事をカバー出来ないので太ももの筋肉を動員して代償します。
その結果、無理強いされた太ももの筋肉は疲弊します。
疲弊する、使うと筋肉は傷みます。
傷んだら修復する訳ですが、その過程で炎症が起こります。
炎症過程で、隣接する筋肉同士がくっつきます。
前述のような筋力低下からこの負のサイクルから抜け出すことができません。
これを繰り返している内に、太もも内の筋肉が個別で働きにくい状況になります。
それが、特に「膝を曲げる動き」になります。
だから、
☑︎しゃがむのが辛い
☑︎正座が出来ない
☑︎階段の下りが辛い
という症状があなたに出ています。
メカニズム、原因が分かればすべきことが明確だと思います。
しゃがめない・階段の下りで不安定な状態の改善策について
「お腹とお尻の筋肉をつけること」
「太ももの筋肉を個別に働けるようにすること」
が必要です。
前者はあなたが頑張ること、後者は私を含めた専門家がすべきことです。
筋肉は一朝一夕につかないし、筋肉は使わなくてはつきません。
また、筋肉を個別に働けるようにするには各筋肉が分からないと現実的ではありません。
「太もものストレッチをすれば」
「太ももをローラーを使って緩めれば」
「足を温めれば」
というような大雑把な話では現実的に不十分です。
「太もものどこなのか?」
「そこは、何と何をする筋肉の間なのか?」
「だから、どうすれば効率良く区分けできるのか?」
「結果を出すには」最低限、この位の知識は不可欠です。
何事も同じだと思いますが、知識・技量に応じて同じ事をしても結果に差が出ます。
運やタイミングではなくて、知識と技量の問題なので捉え方によってはこんなに簡単な話はないと思います。
因みに、膝の変形の際に言われることが多い「太ももの前側の筋トレ」は特別不要です。
理由は繰り返し言っているように、変形が原因ではないからです。
筋肉をつけるのは「お腹」「お尻」です。
脊柱管狭窄症・変性すべり症・変形性股関節症との関係
以前は休まずに歩けていた距離で休憩が必要になった。
立ちっぱなしが辛い。
このような症状の方でレントゲン・MRI検査の結果診断されるケースが多いのが「脊柱管狭窄症」です。
また、これと大差ない状態で「変性すべり症」という病名の方もいます。
また、幼少期に股関節脱臼をされていたりして股関節に問題を抱えている方(変形性股関節症)は、その代償に腰が反ります。
脊柱管狭窄症も変性すべり症も極論すると「腰の反りすぎ」です。
つまり、変形性股関節症の方は「脊柱管狭窄症」「変性すべり症」予備軍に該当します。
現時点で診断されていなくても、似たような状態が出来上がっている可能性があるのでここに含んでいます。
これらは「腰が反り過ぎている」ので、今回述べているような
☑︎しゃがむのが辛い
☑︎正座が出来ない
☑︎階段の下りが辛い
症状を訴えやすくなります。
ここでは詳細は割愛しますが、メカニズムや過程が分かれば「予防」が出来るということです。
それぞれの状態・病名を点で考えるのではなくて線で考えるから、予防的な対策が講じれるし施術でそれが可能になります。
話を戻します。
ここでお伝えしたいのは、脊柱管狭窄症や変性すべり症、変形性股関節症がある方は、「応用問題」ということです。
それらがなくて、
☑︎しゃがむのが辛い
☑︎正座が出来ない
☑︎階段の下りが辛い
方は、「基礎問題」です。
あなたがこの記事を見て、「お腹」「お尻」の筋トレを決意したとします。
でも、面倒だから受診はしないとします。
あなたの状態が「基礎問題」なら結果が出ないかもしれませんが、リスクはほぼないでしょう。
でも、あなたの状態が「応用問題」であったら結果が出ないだけでなく、リスクがあります。
医療類似行為だけど西洋医学を基にしている
整骨院は、医療ではありません。
法的には医療類似行為という鍼灸やあんま指圧マッサージと同類です。
でも、どちらにも該当しない整体師やトレーナーとは本来は違います。
医学を学んでそれを患者様に結果として昇華するのが仕事です。
投薬も手術も出来ない、レントゲン検査も出来ない立場なので、それでも結果を出すにはどうするべきか?という課題に向き合い続ける仕事だと私は解釈して18年間行動しています。
全て、メカニズムがあって、理屈があります。
感覚とか経験ではないです。
この記事であなたに最もご理解頂きたいのは、この点です。
医学であり科学、施す手法は物理なので、「すべきことをしっかりすれば」結果が出るのです。
それを、曖昧にしたり、軽く考えるから対策が甘くなり、相応の結果になってしまうと考えます。
もし、あなたが改善を望むならば安心して頂いて大丈夫です。
この症状があなたの今後の人生の妨げになることは「すべき事をすれば」ありません。
でも、然るべき事をしないとそれはお約束出来ません。
ぜひ、この記事があなたの症状のお役に立てたら嬉しく思います。
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