院長の整体新書 – 整体ブログ –

目黒区で「手首が痛い方」へ(小指側)

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「手首の小指側の部分が痛くて整骨院でみてもらったら翌日から痛みが増してしまった」

先日いらした患者様から伺った内容です。

13年間、この仕事をしていて私にも同様の経験はあります。

また、「痛みの悪化の可能性を覚悟のうえで」患者様に了承を頂いて手を施し、実際に痛みが増してしまう場合もございます。

言い訳をするつもりはありませんが、初めて治療させて頂く患者様の場合には細心の注意を払っても止むを得ない部分もあると私は考えております。

それよりも私が気になったのは「今回の手の症状に関してどういった説明を受けましたか??」

と伺い患者様から教えて頂いた内容でした。

「手の筋肉が張っているから揉んでおきますね!!」

「そう言われただけで特別・・・」

という内容でした。

「時間は名医」ともいう様に後から診させて頂く私には、より多くの情報を基に消去法で治療法が選べる分だけ有利な状況でした。

治療1週間後に伺うと日常生活での患者様のご協力のお陰で、治療後からは痛みは皆無だったそうです。

今回は、そんな手の症状がどうして起こるのか、どういう状態なのか?についてです。

手首の構造について

※専門家になる訳ではないので、個別の名称などは覚える必要がありません。
「そうなんだ~」という程度のご理解で結構です。

手首とは、体側の「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」。

指側の「舟状骨(しゅうじょうこつ)」、「月状骨(げつじょうこつ)」「三角骨(さんかくこつ)」。

という体側の骨2つと指側の骨3つによって手首が構成されています。

今は、手首を体に近い側と遠い側(指側)に分けましたが、手首を親指側と小指側に分けることも出来ます。

そして、手首の小指側に(尺側とも言います)関しては、少し特別な構造をしています。

手首の小指側の部分には、6つの靭帯と関節円板という軟骨の様なものがあります。

それらをTFCC(三角線維軟骨複合体)と言います。

一般的には橈骨と尺骨とを比べると、橈骨の方が長くなっています。

従って、指側の3つの骨とより接するのは橈骨の為に「橈骨手根関節」というのが手首の代表的な関節とされています。

小指側にある尺骨は、橈骨よりも長さが不足している為に対面にある前述の三つの骨との隙間が存在します。

その部分を埋める様に存在しているのが、6つの靭帯と関節円板です。

手首の小指側の痛みで考えられる状態

大きく分けて二つ考えられます。

・TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)
・尺骨突き上げ症候群

というものです。

TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷の原因と症状

先程、構造について述べた様に手首の小指側には6つの靭帯と関節円板というものがあります。

これらは、手首の関節に加わる衝撃を緩和させるクッションの役割を果たしています。

過去の手首の捻挫や使い過ぎなどにより、この部分に負担が掛かる事で傷めてしまう他、加齢による変化が影響して痛みが起こることもあります。

主な原因としては、転倒して手のひらを着いてしまった際や手首の捻りなどで傷める場合もあります。

自覚症状としては、手のひらを捻る動きで痛みが出ます。

例えば、ドアノブを回したり、鍵を回したりする動作です。

また、手を反らした状態で体重を掛けたりしてその肢位を強制すると痛みが出る方もいます。

当院では、

・傷めた原因
・痛い動き
・圧痛の個所
・炎症所見の有無

などを総合的に診させて頂き判断をすることになります。

尺骨突き上げ症候群の症状と原因

前述の通り、橈骨と尺骨という二本の骨の長さを比べると「橈骨の方が長い」方が一般的です。

但し、中には「尺骨の方が長い」という方も存在します。

これは、尺骨突き上げ症候群の一因になります。

生まれつきの場合もいれば、橈骨の骨折によって橈骨が短くなったが為に相対的に尺骨が長くなってしまい起こるものもあります。

尚、尺骨の長さはレントゲン画像で確認可能です。

また、手首を小指側に動かす動作が多い方に生じやすいように思います。

例えば、PCでのマウス作業の際に手首がやや小指側に曲がった状態で使われる場合です。

あなたも一度、マウスを持った際の手首の格好を見てみて下さい。

手首が少し、小指側に曲がっていませんか??

こういった角度が多いと、尺骨と手首を構成するもう一方の月状骨・三角骨がぶつかり合う機会が多くなり、後にTFCC損傷へと移行する可能性があると考えます。

TFCC損傷の治療法

名前の通り、TFCC損傷は「傷んでいる」状態です。

つまり、その傷んでいる部分を修復させることが目的になります。

その為には、手首の小指側の部分に掛かる負担を減らす必要があります。

特に避ける必要があるのは「傷めた際の肢位」「痛みのある肢位」です。

必要に応じて、手首を固定し一定期間手首の使用を控える事が一般的です。

治りが悪いものに関しては内視鏡下で手術をすることもあります。

尺骨突き上げ症候群の治療

上記で述べたように「構造的に」尺骨の長さが長い場合に関しては、症状の回復状況によっては手術で尺骨を短くする事があります。

しかし、「尺骨の骨自体が長いのではなく」使い方によって「尺骨がより手首の方に引っ張られる」ような「機能的な」原因のものも存在します。

例えば、PCのマウス操作の際に手はマウスを握っているので握ったままの角度はほぼ一定です。

マウス操作が長くなったり、元々右の肩が前方に出ている様な歪みの場合に機能的な問題が多いように感じます。

この様な場合は、尺骨自体の長さの問題ではありません。

尺骨がそういった肢位を強いられないように他の部分の問題を取り除いていく事が治療になります。

手首の痛みを早く良くする為には

これは他の部分にも共通する事ですが、「原因を取り除くこと」です。

なぜなら、理由・原因がある為に体が異常を訴えているからです。

尺骨自体が長いのであれば、手術が最適な場合もあるでしょう。

骨自体が長いのではなく、機能的な問題ならそれを正す事が必要でしょう。

TFCC損傷ならば、修復の邪魔をするような動きが入らない様にある程度の手首の安静が必要でしょう。

今回の場合、冒頭に紹介した様に「揉んでおきましょう」では、何も治療になっていないと考えます。

但し、誤解しないで頂きたいのは、揉む事が悪い訳でもマッサージが悪い訳でもないということです。

「○○が××だから揉んでおこう」

「○○が××だから手首はいじらずに肩を正そう」

理由・原因に対して方法を選択するのであって、方法論ありきで治療が成り立つ訳ではありません。

なぜなら、万能な治療法は存在しないと考えるからです。

もし、あなたが同じような場面に遭遇したら

もし、あなたが同じような状況に遭遇した場合には

どうして、張って(こって)しまっているのでしょうか?

と先生に聞いてみる事をお勧めします。

そこで納得できる説明があることが重要なのですが、納得できるかどうかはあなた自身の判断基準になります。

「利き手でよく使うから・・・」

「冷えたんでしょう・・・」

という程度のあなた自身でも思い浮かぶ様な内容なのか、またはより専門的な回答があるのか。

頭でっかちになることは治療を受ける際には妨げになることもありますが、ご自分の体を守るためにはある程度の知識武装は必要だと考えます。

是非、あなたやあなたのご家族・ご友人など周囲に目黒区祐天寺近郊でお困りの方がいましたら参考にして頂けたら嬉しく思います。

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